男性不妊の治療のススメ - 不妊治療専門漢方鍼灸治療院 馬場聖鍼堂

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男性不妊の治療のススメ

精液検査で精子ゼロと言われたら・・・

2015年10月10日 [記事URL]

男性不妊の有無を確かめるのに絶対に外せないのが
精液検査です。
その精液検査の結果、精子ゼロだったら・・・
世の男性には"不妊は女性のもの"という認識がまだまだ強いですから
その時のショックは相当なものですよね。
もちろん、男性に限らずパートナーの女性も。

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「精子がなかったらどうすることもできない!?」
「もう妊娠することができない!?」
「子どもは諦めなければいけない!?」

など、
絶望にも近い不安がよぎる方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに数十年前までであれば、諦めざるを得なかったかもしれません。

けど、生殖医療が発達した現代では、決して諦めなくともよいケースもあります。
そこで今回は、
精子ゼロであった場合の治療法についてご紹介します。

閉塞性無精子症の場合

閉塞性無精子症は精子自体は産生できているけど
何らかの器質的な要因で精液中に精子がないという症状です。

こういった場合は、
TESE(精巣内精子回収術)MESA/PESA(精巣上体精子回収術)
精子を採取して、
顕微授精を行うことで妊娠することが可能です。

クリニックによって違いはありますが
日帰りも可能な手術で、
閉塞性無精子症であれば、TESEで精子を回収できる可能性は理論上は100%
ということです。

非閉塞性無精子症の場合

非閉塞性無精子症は、閉塞性と違い
何らかの要因で精子の産生自体がうまくいっていない症状です。

原因としては、おたふく風邪などによる精巣炎
性染色体に異常があるクラインフェルター症候群などがあります。

こういう時は
MD-TESE(顕微鏡下精巣内精子回収術)
精巣の中にある精細管から精子を探し出し採取することができれば
顕微授精を行うことで妊娠することが可能です。

仮にTESEで精子が見つからなかった場合でも
MD-TESEでは精子を見つけることができる場合も少なくない

ということです。

こちらの手術も日帰り可能としているクリニックが多いようです。


このように
精液中に精子がなかったとしても
最新の生殖医療では精子を採取して顕微授精で
子どもを授かることができる場合が増えています。

芸能人のダイアモンドユカイさんも無精子症でしたが
今では3人のお子さんのお父さんというのは
比較的有名な話です。

ですので、
精液検査で精子ゼロという結果を突きつけられたとしても
ショックは仕方ありませんが、
まだ望みはありますので、
悲観しすぎず、TESEなどの高度生殖医療を
受診してください。

今では男性不妊に対する助成を行っている自治体も増えてますので
金銭面の負担もある程度抑えることができます。

そのあたりは、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

鍼灸治療でもアプローチできることはある!

以上のように
生殖医療の発展のおかげで以前であれば諦めなくてはならなかった
男性不妊も希望をもてるようになりました。

一方で、東洋医学、鍼灸ではどうか?ですが
決して無駄ではありません。

TESEやMD-TESEで精子を採取できる状態であれば
その精子の量や質を良くするためにも
鍼灸治療はとても有効です。

東洋医学でいう"腎の気"をしっかり養っておくことや
体質改善、生活習慣の改善は、
TESEやMD-TESEで良い精子が見つかるようにするためにも
大切なことです。


もし今あなたが不妊で鍼灸治療を受けられているのであれば
ぜひ、続けられたほうが良いと思います。

逆に、鍼灸治療は受けていないということでしたら
西洋医学的な最新生殖医療と合わせて受けられると
より良い効果や結果を期待できると思います。
ぜひ、考えてみていただければと思います。


最新の生殖医療と古くからある東洋医学
視点は違いますが、目的、目標は同じです。
それぞれのいいとこ取りをして
より妊娠しやすいカラダ作りをしていきましょうね!


では、今回はこのへんで。


男性不妊担当 万木祥太郎



不妊治療を男性が受ける意味とは?

2015年07月25日 [記事URL]

男性不妊でなくても治療を受ける意味とは?

不妊の原因は男女半々と言われだして久しいですが
当院でも、ご夫婦で来院下さるゲストが増えてきました。
とてもよい傾向だと思います。

男性側に何らかの不妊要因があるのなら尚更ですが
精液検査などで特に問題がなかったとしても
可能な限りできるだけ一緒に治療を受けていただくことが
より早く妊娠という夢を叶えていただくためにも望ましいです。

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「何も問題がないのになぜ治療が必要なのか??」


こう思われる方は少なくないと思います。

たしかにそうですよね。

鍼灸院や接骨院、薬局や病院といったところは
カラダに何かしらの不調があるから行くのであって
健康な時には行く必要のないところ
というのが、一般的な認識だと思います。

これはその通りだと思います。


でも、不妊治療については、そうではありません。

不妊治療で
男性に特に問題がなかったとしても
一緒に治療を受けていただくことが望ましい理由はいくつかあるのですが
今回は3つ紹介させて頂こうと思います。

まず1つ目は
【コンディショニング】
です。

このブログの中でも何度か紹介させていただいていますが
精子の状態は、
男性自身の体調などに依存して、良い時もあれば悪い時もある

というように日々変わります。

ですが、女性が妊娠できるタイミングは
月経周期の中でも数日しかありません。

人工授精や体外受精など
あらかじめ精子を採取する場合は
精液に調整が入るので、ある程度は、精子の元気の悪さは
挽回することができます。

でも、
タイミング法などで自然妊娠を目指されている場合は
当然、精子の状態はナチュラルな状態です。

つまり
数日しかない妊娠のチャンスをより活かすためにも、
その時にしっかり元気な精子を送り出せるよう
コンディションを整えることは非常に大切なことなのです。

2つ目は
【体質改善の加速】
です。

これは、男性自身の体質改善もそうですが
パートナーである女性の妊娠しやすいカラダへの体質改善をより加速するためにも
男性も一緒に治療を受けることが大切
だということです。

体質改善には、鍼灸治療だけでなく、普段の生活習慣の改善が必須です。

そして、
生活習慣は、一人で変えられるものではなく
夫婦一緒に変えていく必要があるものです。

そのため、夫婦そろって治療を受けていただき
養生アドバイスなどを通じて、
二人そろって生活習慣の改善に取り組んでいくことが
お互いの体質改善を加速することにつながるのです。

そして今回紹介させていただく最後、
3つ目の理由は
【不妊治療に対する理解を深める】
ということです。

ご夫婦そろって不妊治療をうけるカップルが増えてきたとはいえ
やはり男性は、不妊治療や妊娠の仕組みについての知識にうとかったり、
女性のしんどさが分かりにくかったりするものです。

実際に当院の男性ゲストに話をうかがうと

「一緒に出来ることをやっていきたいけど
どうやっていったら良いのか分からない・・・」

とか

「良かれと思ってやっていることが
裏目に出てしまうことが多くて、何が正解か分からない・・・」

というような悩みをお持ちの方は少なくありません。

そのため、逆にフラストレーションが溜まってしまい
夫婦関係の悪化や不妊治療への非協力につながってしまう
ということもあるのです。

こういう事態を防ぎ、
夫婦そろって前向きに不妊治療をしていくためにも
定期的な男性のカウンセリングや治療が大切なのです。

これらが、男性も一緒に不妊治療を受けることの意味です。

男性所見に何も異常がないからといって
何もせず、ましてや不養生になるのではなく
むしろ積極的に一緒に治療を受けることが
ご夫婦の夢を早く叶えることにつながると思います。

自然妊娠を希望されるのであればなおのことです。


ぜひ、ご夫婦そろっての体質改善と治療、考えてみてくださいね(^^)


では、今回はこのへんで。


男性不妊担当 万木祥太郎



ED(勃起障害)に対する東洋医学的な鍼灸治療とは?

2015年06月27日 [記事URL]

不妊治療をしているカップルで意外と多いのが
男性にED(勃起障害/勃起不全)があるということです。

完全にEDでなくても、勃起しないことが多かったり
勃起状態が長続きしない
ということで悩まれている方も
少なくありません。

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EDは、造精機能自体は正常であることもあり
厳密には男性不妊のくくりには入らないのですが
性行為自体に問題があるために、妊娠を希望するカップルにとっては
大きな問題だったりします。


EDの原因として西洋医学的には、
 ・加齢
 ・生活習慣病
 ・ストレスといった心因性のもの
 ・血管障害などで勃起に必要な血液を供給できない器質性のもの
 ・脳神経系の疾患
 ・外傷
 ・薬剤

などが原因として考えられています。

また、治療方法としては、ED治療薬の内服が一般的ですね。


でも実は、EDにも鍼灸治療は効果的なんですよ!


EDは、東洋医学では"陽萎"といいます。

"陽萎"という言葉は、東洋医学の古典に記されていますので
実はED自体は、何百年も前から存在していて
鍼灸などの東洋医学で治療が行われてきました。


では、東洋医学的なED="陽萎"の原因は何かというと
多くは"腎(腎臓)"の弱りからきていると考えます。
(ここでいう"腎臓"は東洋医学的な"腎臓"をさしていて
西洋医学的な腎臓病とは関連がほとんどありません)

"腎"は東洋医学では、生命力や生殖力を担当しています。
そのために、"腎"が弱ると生殖能力が低下し、
"陽萎"=EDとなってしまうのです。

"腎"の力(≒"腎精"≒生命力、生殖力)は、
セックスのし過ぎ
やたらと恐怖したり驚くことが多かったりしても消耗します。
その他にも、ストレスなどから、びくびくすることが多かったり、
いつも不安感焦燥感などがあっても腎精を消耗してしまいます。

生まれつき腎精が弱い虚弱体質ということもあります。


また、多くの場合、腰痛や脱毛、冷え、腰や膝のだるさといった
随伴症状
があります。

ちなみに、EDというような症状がなかったとしても
妊活中にこういった腎精を消耗するような要因や随伴症状がある場合は
要注意です。

ぜひ、腎精を助ける生活習慣への改善をオススメします。


その他にも、心配事やストレスがきつく、東洋医学的に心臓や脾臓に弱りがある場合や
生活習慣病などで肥満により身体の中に熱がこもってしまっている場合も
"陽萎"の原因になります。
(ここでいう心臓や脾臓も東洋医学的な話で、西洋医学的に何か疾患がある訳ではありません)

東洋医学的には心脾両虚という状態で
身体をしっかり栄養することができなくなってしまっている状態です。


では、EDの東洋医学的な原因が分かったところで
どのように治療をしていくのかですね。

基本としては、腎の陽気を補う治療が中心です。

消耗してしまった腎臓の元気をどんどん助け、腎精の回復をはかっていきます。

鍼灸治療だけでも十分に効果は期待できますが
腎精を消耗する要因となっている生活習慣の見直しも必須です。

できるだけ規則正しい生活リズムにしていくことや
十分な睡眠と休養、
セックスやマスターベーションによる射精のしすぎのセーブ

などが大切です。

また、消耗の程度によっては、漢方薬の併用をお勧めする場合もあります。
(当院では処方はできませんが、提携している漢方薬局から処方してもらえます)


心脾両虚もある場合は、
気血のめぐりを調えて、ストレスケアを行いつつ
消化器系の力を助けて、しっかり栄養できるように治療していきます。

しっかり栄養する力がないと、結局は腎精も養われないので、
心臓や脾臓の消耗も見逃さないことがとても重要です。


生活習慣病の改善がEDの改善に必要ということは
西洋医学的にも言われていることですが
これは、東洋医学でも同様です。

不規則な生活のリズムや、暴飲暴食、たばこなどは
可能な限り節制していった方が良いというのは
いわずもがななことですよね。


ということで、
今回は、ED(勃起障害/勃起不全)についてお届けしました。

なんだかうまくいかない・・・
けど、あまり薬には頼りたくない・・・

そんな時は、東洋医学を試してみるのも良いと思いますよ(^^)


では、今回はこのへんで。


男性不妊担当 万木祥太郎



タバコで精子が劣化!?その気になれば禁煙できる方法。

2015年04月17日 [記事URL]

タバコで精子が劣化!?その気になれば禁煙できる方法

妊娠したいなら喫煙は男女とも御法度!
ということは、言わずもがなだと思います。
にもかかわらず、女性だけが禁煙して、男性はこっそり喫煙しているっていうこと、ありますよね。

母胎となる女性が禁煙した方が良いのは当然のことですが、男性の喫煙は、精子だけでなく、胎児にまで影響を及ぼすかもしれないということをご存知でしたか?

今回は、喫煙が精子に及ぼす影響と、
その気があれば誰でも禁煙できる方法をご紹介させて頂きます。

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まず、喫煙が身体に及ぼす影響について簡単におさらいしてみましょう。

・肺がんのリスクが、吸わない人に比べ4.5倍に(肺がんは男性の死因No.1)
・心疾患といった循環器系の危険性が、吸わない人に比べ1.7倍に
・脳梗塞など脳卒中の危険性が、吸わない人に比べ1.7倍に
・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器系の疾患の原因になる

(以上、厚生労働省のHPより参照)

これだけでも、禁煙すべきということがはっきりいえると思いますが
実際、精子にはどういった影響が出てくるのでしょうか。


たばこを吸うと、血液中にたくさんの一酸化炭素などの有害物質が入り込みます。
その結果、各器官に対して、しっかりと酸素や栄養を運ぶことができなくなり
各器官が酸欠や栄養不足状態になってしまうのです。

精巣にも同じことが言え、
精子の産生能が低下して、運動率が低下したり、奇形率が上がったりと
諸々の精子力がガクンと低下してしまうのです。

その結果、受精する力が弱くなりますし
仮に受精や着床ができたとしても
染色体異常や胎児の先天奇形、成長の異常など様々な先天的な異常が
発生するリスクが高まる
ということが
各所での研究で分かってきています。

喫煙は、男性不妊や流産、胎児の異常の原因になるということです。


ちなみに、東洋医学的に考えても
たぼこにより肺が弱ってしまうと、
全身に気(栄養)を送る力も低下してしまいますし
五行で肺と母子関係にある腎臓も弱ってしまい、生殖力に影響し
当然のごとく、精子に影響が出てきます。
(ここでいう肺や腎臓の働きは東洋医学的な考え方です)


ということで、
たばこが妊活の弊害になるのは男性も同じということが
お分かりいただけたかと思います。


かくいう私も実は、10年以上前は喫煙者でした。

たばこを止めた理由は、男性不妊の原因になるとかそういうことではなく
単に妻に「嫌」と言われたことだったのですが
今回は、禁煙外来など存在しない(と思われる)当時に
私が禁煙に成功した要因になった2つの方法を紹介させて頂きます。


◎禁煙を宣言する

ありきたりですが、凄く効果があります。

当時私は鍼灸師ではなく、IT関連の仕事をしていたのですが
100名はいたであろうフロアの昼礼で
職場の同僚が勝手に宣言してしまったのです。

100名の中には、目上の方もいれば、話したことすらない人も
たくさんいましたから、えらいことをしてくれたもんだと思いましたが
「本気で禁煙しないといけなくなった」環境は
間違いなく効果的でした。


◎『禁煙セラピー』

これもありきたりですみません。

一時期話題になった本ですね。

これも職場の同僚に借りたのですが、私の場合はすんなり
止めることができました。
むしろ喫煙することが嫌になってしまいました。

とはいえ、
Amazonのレビューを見てみると、重度のニコチン中毒の方には
効果がなかったというようなコメントもたくさんありますので
個人差はあるとは思いますが
本気で止めたいと思っている方には効果があるのではないかと
止められたものとしては思っていますので
オススメです。


ということで、今回は、
喫煙が精子に及ぼす影響と、
その気になればきっと禁煙できる方法をご紹介させて頂きました。


禁煙方法については、本当に個人差があると思います。
今では禁煙外来のある病院も多いですし、
あなたにあった禁煙方法を見つけて、トライしていただければと思います。

ただ、一番重要なのは
「絶対に禁煙する!」
という意志だと思います。


もしも今、妊活中だけど禁煙できていない・・・
という方は、今回紹介させて頂いたような
喫煙のリスクをご認識いただき、禁煙にも取り組んで頂ければ幸いです。


では、今回はこのへんで。

男性不妊担当 万木祥太郎


<参考>
『喫煙者本人への健康影響(がんへの影響)について』(厚生労働省HP)
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/qa/detail1.html

『禁煙セラピー』(Amazon)
http://www.amazon.co.jp/dp/4845405059/



男性は60歳でも大丈夫!?

2015年03月20日 [記事URL]

最近芸能界から、妊活の末授かったという話が頻繁に発信されるようになってきました。
数年前の東尾理子さんに始まり、森三中の大島さんと鈴木おさむさんご夫婦、元テニスプレーヤーの杉山愛さんなどなど、妊活を公表される方が増えてきましたね。
直近だと、俳優の三田村邦彦さんが61歳で授かられましたね。

三田村さんの61歳という年齢をみて
「男性はいくつになっても大丈夫」
と思われた方、もし、いらっしゃったとしたら、大間違いですよ!

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女性の"卵子の老化"という言葉は徐々に拡がり、一般化してきましたが、
実は、精子も老化するんです。


35歳が精子の曲がり角と言われていて
35歳を境目に精液検査の所見が諸々低下していきます。

ですので、60代で妊娠というのは、非常にまれで、すごいことで
誰にでも当てはまることではないのです。


ちなみに
東洋医学の聖典で最古の医学書である『黄帝内経素問』にも
こう書かれています。

男性は八歳になると、腎気が充実して、
髪の毛がふさふさしてきて、永久歯が生えてきます。

十六歳になると、生殖能力が備わってきます。
腎に精気が充ち溢れ、全身が男らしくなってきますので
射精が可能となり、子をつくることができるのです。

二十四歳になると、腎気がさらに充実して
筋骨がたくましくなり、歯が完全に生えそろいます。

三十二歳になると、筋骨が強壮になり肌肉もがっしりとしてきます。

四十歳になると、だんだんと腎気が衰えてくるので、
髪の毛が薄くなり、歯が悪くなり、つやもなくなってきます。

四十八歳になると、上半身の陽気のめぐりが悪くなってきて
顔にしわができてきて髪には白髪が混じり、ごま塩顔になってきます。

五十六歳になると、肝気が衰えるので、筋肉も衰えてきます。
腎臓の気も衰え、生殖能力も欠乏して、肉体疲労もでてきます。

六十四歳になると、歯も髪の毛も抜けてしまいます。
腎臓は体液を主っている器官であり、五臓六腑の精気を蓄えている所です。
そのため、五臓の働きが盛んな時は、その精気を全身にくまなく巡らせて
全ての器官の働きを支えていますが
年老いると、五臓の働きが衰えてしまい、筋も骨もだらけてしまい
生殖能力も尽きてしまいます。
それゆえに、髪の毛は白く、身体は重くなり、歩き方もおぼつかなくなり
子もつくることができなくなってしまうのです。


お分かりのように、
56歳で生殖能力は欠乏し、64歳では子供はつくることができない
とあるのです。


今回、三田村さんがどういった不妊治療をされたのかは
詳しく存じ上げてはいませんが
61歳でめでたく妊娠されたということは
とにかく喜ばしいことです。(*^_^*)

実際、妊活されている40~50代の男性は決して少なくありませんし
みなさん希望を持って頂きたいと思います。


とはいえ、
現代医学的に、35歳が精子の曲がり角
東洋医学的に、56歳で生殖能力は欠乏する

ということもありますので、
楽観的にはなりすぎず、
積極的に男性も不妊治療を受けて頂きたいと思います。


ちなみに、
先ほどの素問には、
続きに
「養生によってはこの限りではない」
ということも書かれています。

やっぱり普段の養生が大切なんですね。(^^)


それにしても、
こういった有名人の方たちの妊活や妊娠の公表というのは、
妊活中のみなさんにとって勇気になるでしょうし、
妊活をサポートさせていただいている僕たちにとっても
刺激になり、気合いが入ります。

有名人の方の情報発信というのは、僕たちの情報発信とは
比べものにならない影響力があるので
そういった面では、これからも妊活に関しての発信を期待したいですね。

僕たちも負けずに、妊活中のみなさんにとって有用な情報を発信していきますね!


では、今回はこのへんで。


男性不妊担当 鍼灸師 万木祥太郎




男性不妊の40%が肥満!?その訳は?

2015年03月13日 [記事URL]

20150313_メタボサラリーマン.jpg

少し前の記事になりますが、
『THE TIMES OF INDIA』でケダール・ガンラ医師が
「不妊の40%は男性の肥満からきている」という指摘をされていました。

これは現代医学的に既に判明していることですが
実は、肥満が男性不妊の原因になるというのは、東洋医学的にも同じ事がいえるのです。

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肥満になると男性ホルモン(テストステロン)を減少し
逆に女性ホルモン(エストロゲン)が増加するために
精子の産生量が少なくなり、結果的に男性不妊の原因になってしまう
というのが肥満が男性不妊につながる現代医学的な理由です。


では、東洋医学的には、どういうことかというと
肥満の原因を紐解いていくと分かりやすいです。

肥満になる原因にはどういったことがあるかというと
 ・食べすぎや偏食
 ・運動不足
 ・不規則な生活

といったことが、挙げられます。

東洋医学的に考えると
これらの肥満の原因は全て、生殖力に影響を及ぼします。

例えば、食べすぎや偏食は、
五臓六腑では脾胃、五行(木火土金水)では「土」の気が旺盛になります。

するとどうなるかというと、
「土」の気が旺盛になるのと、「土」に克される(≒抑えられる)関係にある
「水」の力が相対的に弱くなってしまいます。

「水」には、五臓六腑の腎蔵が属します。

東洋医学では、腎が生命力や生殖力を担当します。

そして、精子は腎精から作られます。

ですので、食べすぎや偏食は、腎を痛め、男性不妊の原因になるのです。

また、運動不足は、代謝の低下を招きます。

東洋医学で考えると
食べたものが消化されずに身体の中に邪実として蓄積してしまったり
胃だけがずっと旺盛になってしまったり
ということにつながります。

五行でいうと「土」が旺盛な状態です。

つまり、運動不足も結果的には腎の弱りを誘発してしまい
男性不妊につながってしまう
んですね。

また、あまりにも運動不足の状態が続いていると
ストレスなどにより停滞した気を発散したりめぐらせる機会が減ってしまうので
ストレスから過食や偏食などにつながり、
これもまた結果的に腎を弱めるということにつながってしまう
のです。

そして、不規則な生活

これは言わずもがななことかもしれませんが
例えば、毎日深夜まで起きていたり、就寝時間がばらばら
だったりする生活だと東洋医学的に腎臓を痛めてしまいます。

お仕事などによっては
昼夜逆転や深夜に食事を取らざるを得ない
ということもあると思いますが
深夜(特に22時~2時)というのは、腎臓が一番養われる時間帯です。
この時間帯に食事を取るということは、
先ほど説明したとおりで、さらに腎臓を痛めてしまうことに
つながってしまうのです。

というように、
東洋医学的に考えると、肥満の原因は、男性不妊の原因にもなり得ます。

つまり
東洋医学的に考えても、肥満は、男性不妊の原因となってしまうのです。


もし、あなたがメタボ検診で指摘をうけたことがおありでしたり
こういった肥満につながる生活を送られておられるなら
一度、生活習慣を見直してみることがオススメですよ(^_^)


では、今回はこのへんで。


男性不妊担当 万木祥太郎


<参考記事>
【精液検査の【運動率】を東洋医学的に解説します】(精子は腎精から作られるについて説明した記事)
http://www.e-harikyuu.com/page/blog/male_infertility/230.php

『THE TIMES OF INDIA』
http://goo.gl/NtSekV



本当に男性不妊じゃないと言い切れますか?

2015年03月06日 [記事URL]

もしかして男性不妊かも・・・?

少し古いデータではありますが
以前にマイナビウーマンというサイトで
自分が男性不妊だったらどうする?
というアンケートの集計結果が出ていました。

それによると、
「自分から積極的に治療を受ける」と答えた男性は
わずか42.1%だったのです。

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それ以外は、
「彼女に任せる」が31.6%、
「自然に任せる」が13.2%、
「離婚、または子作りをしない」が13.2%
という結果になっていました。

一方で、
女性を対象とした自分が不妊だった場合に不妊治療を受けるかどうかという別のアンケートでは
70%の人が「不妊治療を受けたい」という回答でした。


この男女の温度差が妊活カップルの実際で
男性の不妊治療への意識の低さが良く現われたアンケート結果だったと思います。


というようなデータを踏まえ
今回の僕のブログでは、
男性不妊予備軍の皆さんに警鐘を鳴らさせていただこうと思います。


不妊の原因は、男女ほぼ半々!

不妊は女性の問題というのは、一昔前の話で
今では原因不明も含め、男女でほぼ半々です。


といっても、
先ほどのアンケート結果からも想像できるように
男性の受診率は女性に比べ低く、
検査すらも拒否するという男性は今でも少なくありません。

ですので、もしかすると本当は、
男性不妊の割合はもっと高いのかもしれません。

昔に比べ、男性の受診率が上がってきたことで
男性不妊と判明することが増え、不妊の原因が
男女半々くらいになってきたのも、まだここ数年の話ですし。


なので、もしかすると
あなたも男性不妊予備軍かもしれません。


では、どういった方が男性不妊予備軍になるのでしょうか。

簡単にずらっと列挙してみます。

・働きすぎな人
・ジャンクフードが大好きな人
・テレビゲームが大好きな人
・スマホをずっと触っている人
・夜更かしする人
・サウナ大好きな人
・運動をしない人
・自転車好きな人
・タバコを吸う人
・育毛剤を使っている人
・ぜんぜん射精しない人

いかがですか?

あなたに当てはまることはあったでしょうか?

一つでも当てはまったら、立派な男性不妊予備軍です。

精子に対して何らかの影響を及ぼす可能性がありますので
早めに生活習慣の見直しをした方が良いと思います。

仮に既に精液検査を受けられていて
何も指摘がなかったとしても
上に書いたような習慣は改めていくことが
今後、より早く授かるためには大切なことです。


ではなぜ、これらが男性不妊につながるのでしょうか?

今回は、最初に挙げた"働きすぎな人"について
説明させて頂きます。


今までのブログでも何度も書いてますが
精子は卵子と違ってどんどん新しく産生されます。

その精子の質や量は、その時の男性自身のコンディションに
大きく影響を受けるのです。

つまり、
例えば、
めちゃめちゃ元気で活き活きしている人からは、活き活きした元気の良い精子が
逆に、疲れ切っている人からは、疲れ切っている精子が

というように、
これはあくまでも極端な例えですが
精子には、その人自身のコンディションがそのまま繁栄されることが少なくありません。


また、仕事に限った話ではありませんが
ストレスフルな生活だと、やはり精子の質は悪くなります。

精神面も大きく影響するんですね。


こういったことは、色々なクリニックや研究機関での研究結果としても
よく報告されていることです。


また、東洋医学的にもやはり同じ事がいえます。

働きすぎによる疲れは、腎精を消耗します。
簡単にいうと生命力を削るということです。

そして、東洋医学では、精子は腎精から作られると考えるので
結果的に、働きすぎによる過労は精子にも影響するのです。


あなたは本当に男性不妊ではないと言い切れますか?


今回は、働きすぎが男性不妊につながるということを
簡単に説明させて頂きましたが
その他の要因についても、また別の機会に説明させて頂きますね。

以前に当院のアメブロで紹介させて頂いたことがあるものもありますが
アメブロよりも充実した内容で紹介させて頂きますので
お楽しみに(^^)


なお、なぜ精子が腎精から作られるのかについては
こちらの過去記事をご覧ください。

http://www.e-harikyuu.com/page/blog/male_infertility/230.php

それでは、今回はこのへんで。


男性不妊担当 鍼灸師 万木祥太郎




男性不妊の妊活はいつ終わる?

2015年02月27日 [記事URL]

不妊治療は夫婦一緒に

夫婦で妊活が大切!
このフレーズを言い続けて久しいですが、
不妊の原因が女性でも男性でも、不妊治療はご夫婦そろってが理想です。

でも、女性は妊娠後も流産などの心配をずっと抱え、様々なカラダのケアを出産まで続けていくのに対して
男性不妊の治療はパートナーの妊娠と同時に終わってしまっても良いのでしょうか?

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たしかに、妊娠した後は無事出産するまで
精子は必要なくなります。

そういう意味では、
男性不妊の治療はパートナーの妊娠をもって卒業
といっても良いのかもしれません。

そこが一つのゴールだということは疑いようのないことです。


では、妊娠後は男性はあらゆることから解放されても良いのでしょうか?

それは違うと思います。


僕たちは、妊娠を最終的なゴールとは考えていません。

妊娠後は、しっかり赤ちゃんが元気に育つこと。
出産後は、ご夫婦で健やかに育てていけること。

僕たちの、不妊治療のゴールはこういったところを見据えています。

ですので、当院では、
妊娠中の安胎治療はもちろんのこと
可能な限り産後のケアもさせていただいています。


話を元に戻して、、、
では、妊娠後、
授かるための精子が必要ではなくなった男性にできることとは何でしょう?


◎妊娠を継続し、しっかり赤ちゃんを育てていくためのサポート

普段仕事から帰宅した後、
当たり前のようにパートナーの手料理を食べ
当たり前のように食後の片付けをパートナーにまかせて、
当たり前のようにくつろいだりしてないでしょうか?

個人差はありますが、
妊娠中の悪阻(おそ=つわり)は色々な不調を引き起こします。

炊きたてご飯の湯気で吐き気がするとか、
食べれるものが偏るとかは日常茶飯事。
妊娠後もお仕事を続けられている方だったりしたら
ストレスや疲れも重なりますのでさらに不調が重なることもあります。

すでにお子さんがいらっしゃる場合は、育児の疲れも重なることも
ありますよね。

しっかり健康的に妊娠を継続するためにも
妊娠後こそ、男性がパートナーの健康状態に気を使わなければならないのです。


◎自分自身の体調を万全に

先ほどの話と重複してくるところもありますが
家事全般をパートナーに任せっきりにしている男性は
特に要注意です。

妊娠中の不調は急にくることもあります。

男性が体調を崩している場合ではないのです。
妊娠中パートナーの健康維持はすごく大切ですが
どんなときでもサポートできるよう
しっかり男性自身の体調も常に万全にしておくことが大切です。


◎体質改善、生活習慣の改善を継続する

赤ちゃんの体質は両親の体質や生活習慣によって作られます。

東洋医学では、
赤ちゃんの命は両親の先天の精を引き継いでいる
と考えます。

つまり、お二人の生命力ですね。

妊娠した時点で、お二人の先天の精は引き継がれており
どうすることもできませんが
生まれた後の体質は、生活習慣から作られます。

ですので、
不妊治療中の体質改善や生活習慣の改善を妊娠後も継続すること
はすごく重要なことなんですよ。

ただ、
妊娠中のパートナーは、悪阻などでどうしても
食生活が偏ってしまったり、リズムを崩してしまうことがあります。
これは仕方のないことです。

なので、尚更、男性のがんばりが大切なんですね。


ということで、
ざっと書いてみましたが
いかがですか?

妊娠を機に男性の妊活が終わりになるとは
決して言えないということが、分かってもらえたなら嬉しいです。


ということで、妊活中の男性の皆さん!

めでたく授かった後も
しっかり出産まで、
そして健やかな産後をおくるためにも
妊活改め"産活"していきましょうね!


ちなみに当院では、
安胎治療や産後ケアも可能な限りさせていただいていると
先ほど書きましたが
妊娠後の男性ゲストのケアも引き続きさせていただいています。

不妊から妊娠するまで、
妊娠から出産するまで、
そして産後まで!
ご夫婦そろってサポートさせていただきます(^^)


では、今回はこの辺で。

男性不妊担当 鍼灸師 万木祥太郎



精液検査の【運動率】を東洋医学的に解説します

2015年02月06日 [記事URL]

精液検査の運動率を東洋医学的に解説

不妊治療で男性の検査といえば精液検査です。

その精液検査の項目の中でも成績が良くないことが多いのが【運動率】という項目です。
実際に当院の初めてお越しになる男性ゲストでも、
「問題なし」という方のほうが稀なくらいです。

ということで、今回は、この【運動率】を東洋医学的に解説してみようと思います。

続きを読む



【運動率】の解説をするには
そもそも、精子は何からできているのか?を東洋医学的に考える必要があります。

東洋医学では"精"というと、"気"を作る人間の生命活動に絶対必要なエネルギー源
というように考えます。
("気"は元気のようなものと考えてもらって概ねOKです)

また、"精"には、両親から受け継がれる生まれもっての生命力である「先天の精」
飲食物から得られる「後天の精」とがありますが
精子の"精"は、「先天の精」を指します。

つまり、精子は"生まれもっての生命力の子供"というように
考えることができるのです。

ですので、精液検査で何らかの項目の成績があまり良くないという時は
東洋医学的には「先天の精」の弱りからきているということが多いです。

ちなみに、「先天の精」は"腎精"ともいいます。
"腎"、つまり腎臓は東洋医学では成長や生殖、生命力を主ります。


と、ざくっと精子を東洋医学的に考えるとこうなります。


では、精子の【運動率】です。


精子は"腎精"からできていますので
当然、腎臓が関係します。
(ここでいう腎臓は東洋医学的な考え方での腎臓です)

現代医学で腎臓というと
腰の辺りの左右に1つずつある臓器ですが
東洋医学でも腎臓は左右に1つずつあると考えます。

ただ、現代医学と東洋医学では、腎臓の役割が違います。

現代医学で腎臓というと、尿を作る臓器で、左右とも同じ働きをします。

一方、東洋医学で腎臓というと、生命力、生殖力などを主ると考えています。
さらに、左右でも別々の属性があると考えていて、
右の腎臓を火(腎相火)、左の腎臓を水(腎水)としています。

では、精子の【運動率】はこのどちらに関係しているかというと
【運動率】は、右の腎相火に関係が深いと考えます。

火と水を想像してもらったら何となくイメージ涌くかと思います。
メラメラと燃える火と、水、よく動くのは火ですよね。

生命活動にはこの火と水のバランスがとても大切なのですが
その説明まで書いていたら長くなりすぎますので
今回は割愛させて頂きますね。(また別の機会に・・・)


腎相火は、"腎陽"や"命門の火"ともいい
生まれもっての生命力です。

「命のロウソク」

というような例えをすることもあります。


精子の【運動率】が悪いという方は
たいていこの腎相火の力が弱くなっています。

原因には色々あります。

生まれ持って虚弱で生命力が弱い人もいれば
ライフスタイルなどから弱ってしまっている人もいます。

日々の臨床で多いと感じるのはどちらかというと後者です。

お仕事が多忙を極め、ストレスフルな生活を送っていたり
日々の生活のリズムがぐちゃぐちゃになってしまっていたり
かたよった食生活や暴飲暴食が過ぎていたり
などなど・・・
こういったライフスタイルだと
どうしても"腎精"(≒生命力)を削ってしまい
精子に影響が出てしまうのです。

ですので、東洋医学的な治療としては
まずは、"腎精"(特に腎相火)の弱りを助ける治療を行い
そして、ライフスタイルの改善など養生アドバイスをさせていただきます。
時には、必要に応じて漢方薬のアドバイスもさせていただきます。
(当院では処方はできませんが、提携漢方薬局から処方してもらえます)


これは男性に限った話ではありませんが
早く【運動率】が上がるようにするには
治療と養生、セットで行うことが非常に大切です。

男性の精子は正直ですので、
治療と養生どちらもしっかり行うことができれば
結果がすぐに数値として現れるということもあります。


もしも、
精子の運動率が何回検査しても良くない
いろんなサプリを飲んでも数値が良くならない

そういうことでお悩みであれば、
一度、目線を変えて、当院のような東洋医学による不妊鍼灸治療を検討されてみても
良いかも知れませんね(^_^)


では、今回はこのへんで。

男性不妊担当 鍼灸師 万木祥太郎



採精するなら自宅?クリニック?

2015年01月23日 [記事URL]

採精は自宅か?クリニックか?

"採精"・・・読んで字のごとく、精子を採取することです。

不妊治療をスタートして、
男性が一番最初にぶつかるといっても過言ではないかもしれません。

今回は、その"採精"についてゲストからよくいただく質問
「採精は自宅とクリニックどっちが良いの?」について
お答えさせて頂きます。

続きを読む



そもそも、不妊治療において採精にはどういった目的があるのかというと
 ・精液の検査
 ・人工授精
 ・体外受精/顕微授精

などです。

精液の検査をすることで、精子の状態が分かるので、
不妊の原因に男性要因があるかどうかがわかりますし、
人工授精は、採取した精子を女性の子宮に戻すことで受精を促しますし
体外受精や顕微授精は、体外で精子と卵子を受精をさせて子宮に戻す
という方法です。

検査の仕方や人工授精、体外受精などの手順、女性の採卵方法などは
各クリニックで異なりますが
女性の卵子と違い、精子は体外に射精されるものですから
いずれにしても、精子は男性自身で事前に採取する必要があります。

おそらく、精子の採取のやり方が分からないという男性はいないでしょう。


で、ゲストからよくいただく質問
「採精はどこでするのが良いの?」
に戻ります。

つまり、
自宅で採精して、それをクリニックに持ち込むのと
クリニックで精子が必要な直前に採精するのと
どちらが良いのか?ということです。


僕は大抵の場合、こう答えさせて頂いています。

「どちらでもOKです」


とはいえ、
今までのブログでもお伝えさせていただいてきたように
男性や精子というのは、すごくデリケートです。

周りの環境や精神状態がそのまま影響してしまうことは
少なくありません。


ご自宅で採精し、精子をクリニックに持ち込む場合は
その際の管理方法や所要時間も重要です。

精子の生命は短いですし、温度など、運搬の際の環境にも影響を受けます。
暑すぎても寒すぎても良くないのです。
ご自宅で採精する場合は、こういった部分はクリア出来ていた方が
良いと思います。


クリニックで採精する際は
やはり一番のネックはストレスでしょうか。

不妊クリニックには採精室が用意されてます

不妊専門のクリニックでしたら
今では採精専用の個室を用意しているところが多いです。

僕も実際に部屋を見たことはありますが
1~2畳程度の密室にテレビとDVDなどが置いてあり
そこで採精を行います。

採精室がないクリニックでは、
男性用トイレの個室で採精しないといけない場合もあります。

普段と違うこういった環境でストレスなく
採精できれば問題ないのですが
慣れない間や、どうしてもストレスがかかりすぎる場合は
精子の質に影響がでることもあるかもしれませんね。


以上のような理由で、
採精は、ご自宅でもクリニックでもどちらでもOKなのですが
男性自身と精子が一番ストレスなく採精、運搬できる環境である
ということが大切なのです。

が、いずれにしてもストレスは多少なりあります。

といっても、不妊治療で女性が受けるストレスに比べると
非常にちっぽけなストレスだと思います。

どーんと構えて、採精に臨んでほしいですね!


ということで、今週はこの辺で。

男性不妊担当 万木祥太郎




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