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2016年09月08日 [記事URL]
妊活中の方は常にいろんな不安でいっぱいですよね。
次は陽性反応が出るかな?
いつまで妊活を続ければいいのかな?
陽性反応は出たけど、このまま順調にいってくれるかな・・・
これらのすべてのお悩みに関わる力があります。
それは、お腹の底で支える力です。
これは、東洋医学の考え方で、
おへその下にある生命力(妊娠力)が下から
抜け出てしまわないように、
お腹の底で支えている力のことです。
おへその下のエリアは、
生命力が集まっていて、
身体の根っことなる大事なところです。
お腹の底で支える力が弱れば、
流産の原因になったり、
下してもスッキリしない下痢というカタチで
下腹部の生命力が下から出ていってしまうことがあります。
そうなると、もっと身体が弱り、
妊娠力自体も下がってしまうのです。
というのも、この下腹部の底で支える力は、
五臓六腑のなかでは腎臓の力にあたり、
腎臓は妊娠力(妊娠を継続する力)を担当するからです
(ここでいう腎臓は西洋医学の考え方とは少し違いますのでご注意ください)。
よく底力と言ったりしますよね!
ということは、腎臓の力がしっかりしていれば、
下腹部の生命力(妊娠力)も元気になり、
それをお腹の底で支える力も強くなるので、
より妊娠しやすく流産しにくい体質になりますよ。
最近は朝晩がひんやりしてきて、
早くも足が冷えている方が増えてきましたが、
下半身の冷えは、腎臓の弱りにつながりますので、
冷やさないように気をつけましょうね。
それから、腎臓の力を強くするためには、
下腹部にエネルギーを集めるイメージで腹式呼吸をしたり、
お灸をするのも効果的ですよ。
何でもそうですが、
目的をもって行うことで、効き目は違ってきます。
それは、心と身体はつながっているからです。
今回お話したことを思い出していただきながら、
「下腹部の力、そしてそれを支えるお腹の底の力を強くして、
妊娠力を高めて流産を予防しているんだ」
と思いながら、腎臓のパワーアップにいいことをしてみてくださいね。
当院の治療でも、妊活中の方・妊婦さんに関わらず、
下腹部への治療は毎回させていただいています。
それくらい、大事なところなのですよ。
ちなみに、妊娠したら下腹部の力が充実してきます。
ですので、今からここを元気にしておけば、
妊娠後の赤ちゃんの成長にも
妊娠中の体調の安定にもつながりますよ。
下腹部の力が弱っているかどうかは、
下腹部の冷えや、そこを押してみたときの抵抗や冷えでわかります。
弱っているときは押したときに抵抗がなく手で深くまで押せたり、
痛みも出やすかったりしますよ。
そして、下腹部が弱っていると感じたら、
念入りにケアしてあげてくださいね。
いつもあなたの妊活を応援しています。
「繰り返す流産担当」 池田由芽
2016年08月25日 [記事URL]
妊活をしている方はもうご存知かと思いますが、
妊娠しても流産される方は決して少なくありません。
そして、その確率は高齢になればなるほど、高くなります。
ということは、晩婚化が進み、
妊活をされる方も高齢化が進んでいる今、
流産される方の割合も増えているということなのです。
そんな流産の原因には、
染色体異常やホルモン分泌異常、
子宮の異常や血が固まりやすい体質など、
検査をすればわかる原因もありますが、
なかには原因不明とされる流産もあります。
実際に、原因不明の流産を繰り返してしまう方もいらっしゃいます。
「流産を予防できることがあるならしたい・・・
けど、原因不明だから治療のしようがないし、
できることが見つからない」
そんなお悩みを抱えている方も少なくないと思います。
では、本当に何もできることはないのでしょうか?
結論からいうと、実はあるのです。
そして、その答えは、体質改善です。
西洋医学的に検査をして、
決定的な原因が何も見つからなくても、
東洋医学的な体質チェックをさせていただくと、
流産の原因となる体質がわかります。
ですので、
西洋医学的にはクリニックで原因不明とされていた方でも
これまでとは違ったアプローチで、
流産しにくい体質を目指すことができるのです。
原因不明の流産を繰り返す方のなかでも、
体質は千差万別ですので、
必要な治療や生活習慣の改善の仕方は人によって違いますよ。
大切なのは、
体質に合った治療や生活習慣を妊活に取り入れ、
流産を予防することです。
ですので、
問題となっている体質を根本的に改善して、
妊娠しやすく、流産しにくい身体づくりをしていきたいという方には
東洋医学での体質改善がおすすめです。
もし、体質改善をスタートしたら、
体質はじっくり変わっていくものです。
先ほどもお伝えしましたが、
妊娠するタイミングが遅くなればなるほど、
流産の確率も高くなってしまいます。
ということもあるので、
体質改善をスタートしたいと思われたら
早めにスタートしていただくに越したことはありません!
体質改善の鍼灸治療なら、
妊娠後も安胎(赤ちゃんの成長を助ける)治療ができ、
流産予防のためのケアができるので心強いですよ。
妊活は妊娠がゴールではありません。
めでたく陽性反応が出たら、
その後、妊娠を継続して、無事に出産し、
元気に育児ができる身体づくりを目指すことが大切です。
流産を予防し、元気な赤ちゃんをお腹の中で育てていくために
今から根本的な体質改善をはじめませんか?
体質改善をはじめたいと思ったら、
こちらからいつでもご相談くださいね↓
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いつでもあなたの味方です。
「繰り返す流産担当」 池田由芽
2016年08月19日 [記事URL]
厳しい暑さですが、
夏バテにはなっていませんか?
全身がだるい
食欲がない
吐き気がする
お腹を下す
頭痛がする
めまいがする
もしこんな症状があったら、夏バテかもしれません。
炎天下の下で暑いところにいても、
屋内に入れば、冷房が効き過ぎていて寒いくらいです。
厳しい暑さだけでなく、
このような気温差だったり、
冷たい飲食が増えたり、
オリンピックで寝不足が続いても、
夏バテになりやすくなります。
なかには、毎年夏バテになるというような、
夏バテになりやすい人もいますよね。
夏バテになると、
余計に体力を消耗し、妊娠力も下がってしまいます。
また、東洋医学では胃腸の働きは着床を助け流産予防のためにも、
妊娠に備えた体力づくりのためにも大事なのですが、
夏バテは胃腸を弱らせる原因にもなるので、
妊活中には大敵なのです。
ですので、夏バテを予防することで、
妊娠しやすく、流産予防にも効果があります。
そもそも、
夏バテになりやすい人は胃腸がもともと弱かったり、
体力がない人が多いです。
どちらかというと、虚弱体質な人ですね。
ですので、お腹を下しやすく、もともと食が細かったり、
疲れやすいような人は要注意です!
ちなみに、妊活中の方のなかにはこのような体質の方が多いです。
妊娠し、妊娠を継続して、出産までたどり着き、
育児に励むためには、体力がいります。
そのためには、胃腸で食べた物から栄養を吸収し、
元気をつくることが大事になりますよ。
では、夏バテ予防のために生活の中でしておいた方がいいことって
どんなことでしょうか?
まずは、
冷たい食べ物、飲み物は控えることです。
常温以上のものを胃腸は好みます。
キンキンに冷えたものがいきなり胃に入ってきたら、
お腹がびっくりして弱ってしまう原因になりますよ。
そして、不規則な生活も夏バテの原因になります。
できるだけ早寝して、睡眠不足にならないように気をつけましょうね。
妊活でも睡眠第一です。
夏は暑いだけで体力を消耗しやすいので、
いつも以上に身体を労ってあげるくらいでいきましょう。
それから、できれば適度な運動もしていただくといいですね。
手足を動かせば、胃腸も元気に働いてくれます。
日中は暑すぎるので、涼しい時間に
ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れましょう!
そして、不妊鍼灸も夏バテ予防におすすめです。
胃腸を元気にし、体力をつけて妊娠力を上げ、
流産を予防するために不妊鍼灸が役立ちます。
鍼灸治療で体質改善が進んでいけば、
胃腸が元気になり、便秘や下痢も改善しやすくなりますよ。
高温期に便秘になる人が多いですが、
できることなら大事な判定の時期にお腹に力を入れたくないですよね・・・。
かといって、下すのも怖いと思います。
そんなときに、便通がいいだけで、
とても快適に不安な時期を過ごすことができます。
実際に、当院のゲストの方でも、
これまでは便秘薬がないと出なかったのに、
鍼灸治療を始めてから毎日飲まなくてもスッキリ出るようになった
と驚かれる方は多いです。
このように、身体が元気になれば、
妊娠力が上がって結果が出やすくなるだけでなく、
毎日が快適に過ごせます。
ホルモン剤などの薬の服用が多かったり、
その副作用もつらかったり、
治療自体が負担となることも少なくない不妊治療。
どうしても心身ともに疲れてしまいがちな妊活ですが、
できれば身体も軽く快適に、
そして気持ちも楽に過ごしていけたらそれが一番ですよね。
そのために不妊鍼灸が効果的なのはもちろんですが、それだけでなく、
あなたの体質にあった生活習慣の改善アドバイス
をさせていただけるのも不妊鍼灸の魅力です。
体質はもともとの生活習慣からつくられるものなので、
今回ご紹介した夏バテ予防のために気をつけたい生活習慣以外にも
自分の体質に合った生活習慣を心がけていただくと
より早く結果は出やすくなりますよ。
不妊鍼灸を妊活に取り入れて生活習慣も改善しながら快適な毎日を送りたい方は、
いつでもご相談お待ちしています。↓
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あなたの快適な妊活を心から応援しています(^_^)
「繰り返す流産担当」 池田由芽
2016年08月04日 [記事URL]
妊娠したら、
禁煙した方がいいのはご存知の方も多いと思います。
実は、妊活中から禁煙した方がいいのをご存知でしたか?
喫煙により、体内にたまった有害物質が、
血流を介して、子宮や卵巣などの生殖器に、
そして妊娠後であれば、お腹の中の赤ちゃんに伝わり、
さまざまな悪影響をもたらしてしまうからです。
具体的には、
流産だけでなく、
卵子の質の低下や、精子の量の減少、また運動率の低下などの
原因になります。
喫煙により、体内の活性酸素が増えるので、
身体が老化しやすくなり、
妊娠力が下がってしまうのです。
また、それだけでなく、遺伝子の異常を引き起こし、
産まれてくる子どもに先天的な病気が発生しやすくなります。
喫煙していない場合で、
染色体異常などによる初期の流産は予防が難しいですが、
喫煙中の方なら、まず禁煙することが流産を予防し、
妊娠力を高めることにもつながります。
これは、男女とも共通して言えることです。
もし、妊活中で喫煙の習慣があったら、
おふたりで一緒に禁煙することが大事です。
また、今はやめたけど、
過去に喫煙していたという方もいらっしゃいます。
その本数と継続期間にもよりますが、
過去の喫煙により、
体質的に血流が悪くなっていたり、
肺(呼吸器系)の働きが弱っていることも少なくありません。
そのような場合、
東洋医学的な不妊鍼灸治療では、
卵子に栄養やホルモンを送り、
また内膜を厚くして妊娠しやすい子宮の環境をつくるためにも大事な
血流をよくする治療をしていきます。
それから、東洋医学では肺には、
腎臓のパワーを生み出す働きがあります
(ここでいう肺や腎臓は、西洋医学で考えるそれらと考え方が異なります)。
腎臓は東洋医学では、妊娠力を担当しているので、
肺を元気にする治療で妊娠力を高めることができるのです。
また、喫煙により体内に蓄積された有害物質が
少しでも早く身体の外に排出されるよう、
ウォーキングなどの有酸素運動をしたり、
鍼灸治療で代謝を高めるのも効果的です。
喫煙していた過去は変えられませんが、
今できることは変えられます。
喫煙は、流産や不妊の原因になるだけでなく、
がんやその他のさまざまな病気を引き起こします。
将来の赤ちゃんのためにも、
ずっと元気に育児ができる身体づくりをしていきたいですよね。
産まれてくる赤ちゃん自身のためにも、
妊娠を継続して無事に出産するためにも、
産後、元気な身体で育児をし続けるためにも、
禁煙をおすすめします。
パートナーがなかなか禁煙してくれないという方は、
不妊専門鍼灸師と一緒にお話をさせていただくことで、
意識が変わり、禁煙できるようになる場合もございますので、
いつでもご相談くださいね。
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「繰り返す流産担当」 池田由芽
2016年07月07日 [記事URL]
「妊活中はお腹を冷やしてはいけないというけれど、
気付いたらお腹が冷えている・・・」
と感じたこと、ありませんか?
妊活中の方で、子宮筋腫や子宮内膜症を抱えている方は多いのですが、
東洋医学ではこれらは血流の悪さから起こると考えます。
筋腫や内膜症も不妊の原因となることもあるので、
妊活中は下腹部の血流をよくすることで、
これらを予防・改善することが大切になります。
また、帝王切開や下腹部の開腹手術などの手術をした経験のある方も、
傷跡があるところには血が滞りやすくなるので、
下腹部への血流を良くする必要があります。
下腹部の血流がよければ、
子宮や卵巣への血流もよくなって、
子宮内膜はふかふかで着床しやすい状態になり、
卵に十分な栄養を送れるようになるので、
卵の質もよくなります。
そこで、下腹部の血流を良くするために効果的なのが、運動です!
ただ、妊活中に運動がいいとはよく聞きますが、
どんな運動がいいのでしょうか?
ということで今回は、子宮や卵巣などの生殖器がある
下腹部の血流をよくするために効果的な運動をご紹介します!
結論からいうと、
それは下半身の運動です!
その理由は、
まず、東洋医学では、
お腹の中に人の身体全体を当てはめて診る方法があります。
ここでいうお腹というのは、
ミゾオチの上のところから、
下腹部を含めてのお腹のエリアです。
ここに人間の身体がすっぽり当てはまり、
頭がミゾオチのところで、
下半身がおへそから下のエリアにあたります。
ということは、
この診方で下腹部に対応するのが、下半身なのです。
ですので、下腹部の血流を良くするために大事になるのは
下半身の運動となります。
ウォーキングやスクワット、ストレッチなどどんな運動でもかまいません。
妊活中、運動をするなら下半身をたくさん動かすといいですよ!
身体を動かすと陽気といって、
身体を温める力が生まれるので、
下半身の運動をすることで、下腹部が内側から温まっていきます。
陽気が高まれば、冷えにくく温まりやすい身体になりますよ。
それに足にはお腹の中の内臓とつながっている大切なツボが
たくさん集まっています。
実際に、不妊専門鍼灸院の当院の治療でも一番多く使うのは、
実は足のツボなのです。
妊活中の方は下半身が冷えている方が多いのですが、
下半身の冷えは大事なツボを冷やしてお腹の中の内臓を弱らせてしまいますし、
先ほどのお腹と足の関係から下腹部の冷えにつながります。
そうなると、
子宮や卵巣への血流が悪くなり、
またもともと内蔵は冷えに弱いので、
妊娠力が下がってしまうのです。
ですので、これからの暑い時期、
短パンやスカートで出かけることも増えるかもしれませんが、
移動中に冷房などで冷えてしまうことを考えると、
下半身はできるだけ露出は控えめで
冷えないように気を付けていただきたいのです。
というのも、
冷房が効いているところでは、
冷房によって冷やされた冷たい空気は下にたまっていくので、
どうしても足から冷えやすくなります。
冷房で冷えたら足湯をしたりして、
下半身はとくに冷やさないように心がけましょうね。
そして、暑いからといってじっとせず、
どんどん下半身を動かして、
下腹部の血流を良くしていきましょう!
とくに、お仕事がデスクワークの方や、
自宅では座ったままでずっと同じ姿勢でいることが多い方は、
座りっぱなしで下半身がなまってしまいがちなので、
歩く機会を増やしたりして下半身を強化することが大事ですよ。
運動することは、
妊娠しやすい身体作りには必要不可欠です。
たくさんの量を一気にするより、
負担にならない程度で続けることが大切なので、
無理なく生活の中に取り入れていきましょうね(^^)
「子宮のトラブル担当」 池田由芽
2016年06月23日 [記事URL]
妊活中は夜の睡眠がとても大切です。
それは、妊娠力を担当する腎臓は夜に養われ、
(ここでいう腎臓は西洋医学でいう腎臓とは少し考え方が違います)
卵に栄養を送ったり、子宮内膜を厚くして着床しやすくするために必要な血は
夜寝ている間につくられるからです。
詳細は過去ページをご覧ください↓
http://www.e-harikyuu.com/page/blog/miscarriage/264.php
http://www.e-harikyuu.com/page/blog/miscarriage/545.php
ですが、その妊活中の方にとって大事な睡眠の質を下げる原因のひとつに
寝汗があります。
そう言われてみれば、
たまにドッと寝汗をかくなーと
思い当たる人も多いのではないでしょうか?
この寝汗。
お布団が暑過ぎたり、
寝るときの服装が厚着だったり、
お風呂上がりで身体にまだ熱がこもっている状態で寝た場合なら、
それほど問題はありません。
ですが、そうじゃないのに寝汗が多い場合、
不妊の原因になることもあるので、ケアが必要です。
というのも、東洋医学的には寝汗は盗汗といいます。
つまり、体力を奪ってしまう汗なのです!
寝汗の東洋医学的な原因は
身体の水分が全体的に不足し、その結果身体が熱っぽくなり、
夜に寝汗をかくことで、ほてった熱を冷まそうとして起こります。
この状態を陰虚と言ったりします。
ですので、寝汗が気になる人は、
手足や顔がほてったり、胸の辺りに熱がこもっているように
感じることも多いです。
それに加えて、
寝汗があるときは疲れているときが多いのですが、
このようなときには毛穴がゆるくなり、
全身から漏れ出るように汗をかくこともあります。
このときの汗は運動してかくようなスカっとする汗ではなく、
ジトっとした汗です。
このように、寝汗がある人が感じやすい症状は、
ほてりや汗など熱っぽい症状が多いのですが、
根本的な原因は身体の水不足です。
慢性的に疲れがたまっていたり、寝不足が続いていたりすると
水不足が起こってしまいます。
また、長期的にストレスがたまっていても
水不足になることがあります。
夜寝ているときに夢が多い人はストレスの影響も大きいかもしれません。
先ほど、腎臓は妊娠力を担当しているというお話をしましたが、
腎臓は水の性質をもっています。
ですので、寝汗の原因である水不足の状態自体が、
実は腎臓の弱りからきているのです。
そして、身体にとって必要な水が寝汗という形で減れば減るほど、
その分、腎臓がさらに弱るという悪循環に陥ってしまうのですね。
腎臓が弱ると、もちろん妊娠力も下がってしまいます。
めでたく陽性反応が出た後も流産せず、
お腹の中で出産まで赤ちゃんを育てるための力も腎臓の力が大事になります。
だからこそ、寝汗の原因となっている生活習慣や、
体質を把握し改善していくことで、
寝汗が出ないようにすることが妊活中は大事なのです。
ということで、
まずご自身でできることは生活習慣の改善です。
・睡眠をしっかりとること
・疲れをためないようにする
・ストレスを貯めないように気分転換する
などに気を付けて、
心身ともに負担の少ない過ごし方を心がけるようにしましょうね。
寝汗が気になったら、それは身体からのサインですよ!
このような生活習慣は寝汗を予防するためでなく、
腎臓にいい養生にもなるので、
そのまま妊娠力の向上につながります!
そして、もちろん鍼灸治療も
体質改善→寝汗改善→妊娠力アップ
のためにおすすめですよ(^^)
繰り返す流産担当 池田由芽
2016年06月16日 [記事URL]
妊活中、血はとても大事な存在です。
子宮内膜をふかふかにして、
居心地のいいベッドで卵子をお迎えするためにも、
質のいい卵子を育てるためにも、
妊娠後もお腹の中の赤ちゃんに栄養を送り、
流産を予防して妊娠を維持するためにも血が必要だからです。
ですが、妊活中で血が不足しがちな人は多いです。
そもそも、血が不足しているのって、
貧血の人だけじゃないの?
と思っていませんか?
実は、そんなことはありません。
・目が乾燥する
・髪の毛の質が悪い
・生理の血の量が少ない
・顔色があまりよくない
・疲れやすい
・めまいや立ちくらみがある
この中で当てはまる症状があったら、
血が不足しているかもしれません。
東洋医学的に診てみると、
これまでに貧血とは言われたことがなくても、
症状やお身体の状態をチェックすると
体質的に血の不足がある場合もあります。
女性は毎月訪れる生理があるので、
どうしても血が不足しやすい状況にあるのです。
だからこそ、
しっかり血をつくって、
妊娠に必要な血を確保しておかなければなりません。
それが
妊娠後、お腹の中の赤ちゃんに栄養を送り、
流産を予防して安定した状態をキープすることにもつながります。
もし、めでたく妊娠できたら、
そこからはもっと血が必要になります。
それは、お腹の中の赤ちゃんにどんどん栄養(血)が
送られるからです。
ですので、今のうちから血をつくって準備していきましょう!
ということで、
今回は血をつくるために生活の中で
意識していただきたい大事なことをお話します。
それは、夜に十分な睡眠をとることです。
というのも、東洋医学的な考え方では夜寝ている間に血はつくられます。
どうしてもパートナーの帰りが遅くて、
夜更かししたら、次の日の朝に二度寝したり、
お昼寝をしたら大丈夫!
と思われるかもしれまんが、夜に血がつくられるので、
できれば夜の睡眠を大事にしていただきたいのです。
夜に寝たくてもなかなか寝付けなかったり、眠りが浅い方は、
より質の良い睡眠も血をつくるためには大事なので
寝る前に不眠にいいツボにお灸をするのもおすすめですよ。
東洋医学的に妊娠力を担当するのは腎臓です
(西洋医学でいう腎臓とは少し考え方が違いますのでお気をつけください)。
睡眠と腎臓の関係や、
不眠にいいツボに関しては
以前の記事で詳しくご紹介していますので、
よければこちらを参考にしてみてくださいね。
→http://www.e-harikyuu.com/page/blog/miscarriage/475.php
他にも、
家事が残っていたら、明日でも問題なければ朝にまわして夜は寝たりして、
できるだけ夜の時間にたくさん睡眠をとれるように心がけましょうね!
お昼寝をするなら、夜も寝られるように30分までと決めたり、
運動をしたり、朝に朝日を浴びるのも
夜の寝つき&睡眠の質を良くするために効果的です。
また、鍼灸治療をするだけでも
気のめぐりが良くなって夜にぐっすり眠れるようになりますよ。
ということで、夜に睡眠をとることの重要性が
おわかりいただけたかと思います。
夜勤のお仕事などがない限り、
睡眠時間は努力次第でコントロールしやすいので、
妊活中なら、夜の睡眠は大事にしましょうね!
繰り返す流産担当 池田由芽
2016年06月09日 [記事URL]
流産は一度でもつらい経験なのは、
言うまでもありません。
これが何度も続く、
ということになると、その悲しみは計り知れません。
一度でも流産を経験したことがある方なら
流産予防にいいことで、何かできることがあるならしたい!
というお気持ちだと思います。
もちろん、流産は誰にでも起こる可能性があることですので、
妊活中の方なら、流産を予防するための体質改善がとても大事になります。
西洋医学的な流産の原因には、
染色体の問題や、抗リン脂質抗体などにより血がかたまりやすい、
黄体機能不全、子宮の形の問題、甲状腺疾患などがあると考えられています。
一方、東洋医学的には、
ちょっと違った考え方をします。
まず、流産をしやすい体質の人に必要なのが腎臓のパワーです。
西洋医学的に考える腎臓とは少し違いますが、
東洋医学的には、生殖の働きは腎臓が担当しているのです。
お腹の中で赤ちゃんを宿す子宮も、
卵子も卵巣の働きも腎臓が担当していると考えます。
この腎臓は年齢とも関係しているので、
年齢が高くなると、腎臓のパワーも低下してしまいます。
ですので、
腎臓のパワーを高めることが、
妊娠しやすい身体作りのためにも、
流産予防のためにも重要になります。
それから、もうひとつ大事な働きがあるのですが、
それが、木の働きです。
東洋医学の考え方に五行というものがあります。
これは、この世のすべてのものを、
木火土金水の5つの要素に分けるという考え方です。
この要素の中で、
先ほどの腎臓は水の働きに属します。
そして、木の働きはお腹の中の赤ちゃんの成長と関係しています。
また、木と関係する味は酸味です。
妊娠したら、グレープフルーツなど、
酸っぱい物が欲しくなると聞いたことがありませんか?
実際に妊娠されたら酸味が欲しくなる人は多いです。
これも、妊娠したら木の働きを必要とするからなんですね。
ちなみに、木と関係する五臓六腑は、肝臓と胆嚢です。
このどちらも東洋医学的な考え方では、妊娠と関係します。
そして、鍼灸治療では、
この水や木に関係するツボを使ってそれぞれのパワーを補う治療ができます。
そうすることで、
子宮の環境を整え、赤ちゃんの成長を助けることができるのです。
このように、
東洋医学による体質改善では、
少しでも早くいい結果が出るように、
妊娠しやすく、流産しにくい体質を目指します。
また、妊娠後も副作用のない鍼灸治療だから安心して
受けていただければ大丈夫です。
流産予防のために自分でもできることをしたい!
という方には不妊鍼灸ががおすすめですよ。
鍼灸治療だけでなく、
あなたの体質に合った生活習慣の改善もいっしょにしていただくと、
より結果が早く出やすくなり、
また流産予防のための体質改善に役立ちます。
もちろん、体質チェックで体質がわかれば、
治療だけでなく、生活習慣の改善アドバイスもさせていただきますよ。
毎日の生活習慣から体質はつくられます。
生活から見直して、体質改善をしていきたいという方は、
いつでもご相談くださいね(^^)
いつでもあなたの味方です!
「繰り返す流産担当」 池田由芽
2016年05月26日 [記事URL]
「お酒が好きだけど妊活中はガマンした方がいいのかな」
「あ~飲みたいけど妊活中だから控えよ!」
「せっかくの飲み会だから飲んで盛り上がりたいけど飲むのはやめておこう・・・」
など、お酒が好きな方は、妊活中の禁酒によって、
ストレスを抱えておられる方もいらっしゃることと思います。
この妊活中の飲酒による影響って、一体どのくらいあるのでしょうか?
気になるところですよね。
過度の飲酒は身体や精神の健康、
それに生殖機能に悪影響をもたらします。
具体的には、生理周期の乱れ、排卵障害、
正常な受精と受精卵を着床しにくくし、
流産・早産のリスクを高めます。
さらに、妊娠中から産後にかけても
赤ちゃんを危険にさらしてしまうことにつながりかねません。
ですが、1日1杯程度のアルコールでも
そのような悪影響をもたらすのかについては
まだはっきりとはわかっていません。
これまで少量のアルコール摂取と
妊娠、赤ちゃんに与える影響について
多くの調査研究が行われてきましたが、
結果はどれも異なりました。
アメリカの生殖学会によると、
1日2杯のアルコール摂取では不妊の割合を60%増にし、
1日1杯未満の飲酒なら、不妊の割合は逆に35%低下するとあります。
一方で、ある研究結果によると、
1日1杯程度のワイン、ビール、蒸留酒は妊娠には
影響を及ぼさないという報告もあります。
さらに、男性のアルコール摂取については、
過度の飲酒になると、
勃起障害や精子をつくるスピードが遅くなってしまう原因になります。
また、妊娠後の飲酒はお腹の中の赤ちゃんに影響を及ぼします。
胎児性アルコール症候群といって、
胎児奇形、胎児発達遅延、胎児発達障害、胎児死亡などの
リスクが高まってしまうのです。
ですので、
妊娠が判明したらすぐに禁酒をした方がいいことは言うまでもありません。
もちろん、妊活中からいつ妊娠してもいいように、
できればお酒は控えた方がいいのは確かです。
とはいえ、
お酒が好きな方にとってはお酒を飲めないことが
かなりのストレスになるという方もいらっしゃいます。
ストレスも妊活の敵ですので、
そのような方にとって適度な飲酒は気分転換やストレス発散になることもあります。
ちなみに、東洋医学では適度の飲酒には、
・陽気を助け、身体を温める
・憂う気持ちを解消し、心を元気にする
・気血のめぐりをを調和する
・邪(病の原因)を消す
などの働きがあります。
ですので、妊活中にどうしてもお酒が飲みたくなったら、
生理が来てしまって次に向けて気持ちを切り替えたいときや、
妊活を休憩する周期だけ少量のお酒を楽しむという風にしてみてはいかがでしょう?
そのときには、活性酸素を防ぐポリフェノールを多く含む赤ワインをホットで飲むなどして、
身体を冷やすビールや氷入りのソーダ割などはなるべく控えましょうね。
妊活にストレスはつきものです。
ですので、たまには気晴らしも大事ですよ!
あなたの心豊かな妊活をいつも応援しています(^^)
「繰り返す流産担当」 池田由芽
2016年05月12日 [記事URL]
妊活をはじめると、
ホルモン剤の副作用で太りやすくなってしまったり、
ストレスによる食べ過ぎが原因で太ってしまう方も
少なくありません。
ですが、肥満は排卵機能に悪い影響を与え、
無排卵や無月経などを引き起こし、
不妊の原因になります。
それだけでなく、
妊娠しても流産や胎児の先天異常が起こる確率が
高くなってしまいます。
さらに、太りすぎは妊娠から出産において、
難産や妊娠性糖尿病、妊娠高血圧症候群
などにかかるリスクを高めます。
ここで、肥満度をチェックする指標、BMIをチェックしてみましょう。
体重(kg)÷(身長(m)× 身長(m))=BMI
妊娠体質の目安はBMIが20以上、24未満です。
ちなみに、妊娠しやすい体型はBMI22前後です。
ちょっとぽっちゃりくらいが妊娠するにはちょうどいいということになりますね。
体脂肪が多すぎると女性ホルモンが過剰になりやすく、
体脂肪が少なすぎると女性ホルモンが不足しがちになり、
どちらもホルモンバランスが乱れてしまいます。
ですので、妊娠体質を目指すなら
太りすぎもやせすぎもよくないのです!
また、ここで注意していただきたいのが、
ダイエットによる体重の急激な変動は、
ホルモンバランスを崩したり、
月経の周期が乱れたりして無排卵を引き起し、
さらに卵子の質の老化を加速させる原因になるということです。
ですので、無理なダイエットをしてしまっては、
妊娠力を下げることにもつながりかねません。
というのも、
1ヶ月に3~4kgくらい体重を落とすような
急激なダイエットをすると、脳が命の危険を感じ、
生殖の働きよりも生命を維持することを優先するようになり、
生殖の働きは後回しされてしまうからです。
そして、脳がそのように認知すると、
脳からホルモンを出す指令がストップしてしまうので、
卵巣が働かなくなります。
ですので、体重を落とそうと思ったら、
身体に負担の少ない1ヶ月に1kg落とすくらいのペースが理想です。
そこで、無理なく体重を落とすためにおすすめなのが、体質改善です。
体重が増える体質のどこに問題があるのかを把握し、
そこを改善することが大事なのです。
体質は生まれてから、これまでの生活のなかでつくられます。
ですので、すぐに改善するのは難しく、
少しずつ少しずつ変わっていくものです。
そして、順調に体質がよくなっていけば、
自然と体重も減ってきます。
これまで悪かった代謝がよくなり、
身体の中の循環がよくなっていくからです。
食べた物はしっかり消化吸収し、
余分な分は便からスッキリ排出できるようになります。
また、水分代謝もよくなり、
飲んだものは尿から出せるようになります。
当院のゲストの方でも、
不妊鍼灸をはじめてから、自然と体重が減る方もいらっしゃいます。
自分の体質に合うことをすれば、体質はよくなります。
ですが、多くの方は自分の体質に合うものが
わからないことが多いと思います。
もしも、
無理なく健康に体重を落として、
妊娠しやすい身体づくりを目指したい方は、
自分の体質に合ったアドバイスも聞ける不妊鍼灸がおすすめですよ!
楽しく、快適に妊活できるよう、
しっかりサポートさせていただきます(^_^)/
「繰り返す流産担当」 池田由芽
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