習慣性流産と心の治療 - 不妊治療専門漢方鍼灸治療院 馬場聖鍼堂

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習慣性流産と心の治療

酸化を遅らせて不育症を予防するための生活習慣

2015年05月07日 [記事URL]

不育症のリスク因子のひとつに
抗リン脂質抗体というのがあります。

抗リン脂質抗体とは本来、リン脂質に対する抗体のことですが、
実は病原性のある抗体の多くはリン脂質そのものではなく、
リン脂質に結合したタンパク質を認識する抗体です。

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これがあると、血が固まりやすくなり、
血のめぐりを邪魔してしまうことで流産の原因になってしまいます。

体内の酸化の反応と抗リン脂質抗体についての研究によると、
酸化は抗リン脂質抗体を+(プラス)にさせる可能性が
あるという報告がありました。

私たちは常に呼吸をしています。
その時に必ず酸素を吸い込みますよね。

ということは、私たちの身体の中では
生きている限り、酸化が起こっていることになります。
このことがいわゆる"エイジング"です。

活性酸素は、本来、身体の中でエネルギーを作ったり、
体内に侵入してきた異物をやっつけたり、
いらない細胞の処理をしたり、
細胞同士で情報を伝えたりする時に出てくる有用なものです。

しかし、活性酸素が体内で処理しきれないほど増えてしまうと、
身体の構成・働きを担当する脂質、タンパク質の他に、
消化に関わる酵素、さらに遺伝情報を担う遺伝子DNAまでもを
酸化させ、傷つけてしまいます。

つまり身体の"サビ"が進んでしまうのです(>_<)

身体のサビが進むと老化が早まって、不妊の原因になるだけでなく
不育症になる確率が高まり、流産も起こりやすくなります。
さらには癌や、生活習慣病になりやすくなります。

活性酸素が増える原因には

ストレス
栄養不足
食品添加物
タバコ
激しい運動
紫外線
環境ホルモン
電磁波
農薬
多量飲酒

などがあります。
ドキッとする項目はいくつありましたか?

どんな人でもひとつ以上当てはまると思います。
不育症(流産)を予防するためにも、
卵・精子の老化を予防するためにも、
抗酸化作用の高い食品を食べたり、
酸化のスピードを遅らせる生活スタイルに替えるのがオススメです!

ということで、今回は酸化を遅らせる生活習慣をお伝えします!
その積み重ねが体質改善につながるので、
ぜひ、参考にしてみてくださいね(^^)

まずは食べ物からご紹介します。
抗酸化作用の高い食べ物の中にビタミンC・Eがあります。

ビタミンCは

柑橘類
トマト
ピーマン(特に赤や黄色)
ブロッコリー
ほうれん草
小松菜
じゃがいも

など多く含まれています。

細胞間をつなぐコラーゲンの生成を助ける働きがあるので
肌荒れなどにも効果的です。
ビタミンCといえば、美白にもいいということで
芸能人の方もよく摂取していると聞きますよね。
これから紫外線もきつくなりますから、
美白もしていきたいですね!


続いてビタミンEは

ビタミンE
アーモンドなどのナッツ類
かぼちゃ
ほうれん草
植物油
うなぎ
ツナ
アボカド

などに多く含まれます。

血のめぐりも良くしつつ、代謝も上げてくれるので
もともと冷え症のベビ待ちさんは、とくに積極的に摂りたいですね!

他にも抗酸化作用の高い食品には
緑黄色野菜、大豆、林檎、緑茶、トマト、スイカ、ごま、
ブルーベリー、黒豆、たまねぎ、レタス、イチゴ、
ラズベリー、ザクロ、とうもろこし、海草類などがあります。


他にもできるだけ食品添加物の入っていない安全なものを
探して食べるようにしましょう。
原材料ができるだけ少ないシンプルなものを選びましょうね。

そして何でも偏ったことはよくありません。
栄養のバランスがよい食事を心がけることも大切ですよ!

あとはなんといっても酸化を予防する習慣といえば運動です♪
運動なんて昔から苦手という方が多いです。
今運動の習慣がなかったら、
週2回、30分のウォーキングから始めてみませんか?
これなら簡単にできそうじゃないですか?
これでも効果的ですよ!

この運動量で慣れてきたら、回数や時間を増やしていただければ◎です!
ほんのり気持ちよく汗をかくくらいの有酸素運動なら
他のことでも大丈夫ですよ♪

紫外線も酸化の原因になります。
お出かけの際にはお気に入りの防止と日傘で
しっかり紫外線対策をして出かけましょうね!


適度な運動ができれば、勝手にストレス発散にもなります。
酸化を予防するためにはストレスケアもとても重要です。
普段から、気分転換に努めましょうね。

内にため込み続けてドッカーン!と爆発しないように、
できれば、思ったことはその都度、消化できたらいいですね。

とくに妊活中だったら、
夫婦間でぎくしゃくしてしまうこともあると思います。
なんでも我慢はストレスのモトです。
話すことで解決することも多いはず。
おふたりのミゾが大きくならないうちに、
おかしいと思ったら、まずは歩み寄ることから始めましょう。


エイジングになる=若々しくいれる
ということですから、
モチベーションも上がりますよね(o^^o)

妊活のためだけじゃなく、
自分がいつまでも輝かしくいれるためにも
抗酸を予防する生活をしていきましょう(^-^)


『繰り返す流産』担当 池田由芽でした(^^)



流産を予防するための養生とは?!②

2015年04月02日 [記事URL]

今回も前回に引き続き、
流産予防になる養生をお伝えします。
ぜひ、毎日の妊活にお役立てくださいね。

養生と言えば、何が思い浮かびますか?
食事、運動など色々あると思います。

続きを読む

その中でも運動というと、
苦手と感じる方が多いのではないでしょうか?!

ある研究によると、
運動をしている人としていない人で流産率を比べた結果、
運動をしている人の方が流産率が低いという結果が出ました。

運動不足で食べ過ぎが続くと
もちろん体重は増えていきます。


肥満が流産の原因になることもあります。
肥満になると、妊娠率が低下するだけでなく、流産率も上がります。
また、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、死産、先天異常が増えてしまったりと、
妊娠後のさまざまなリスクにもつながります。

他にも心血管疾患、糖尿病、子宮体癌、妊娠合併症、
無排卵、PCOS(多膿疱性卵巣症候群)、不妊、不育症に
なりやすくなるといわれています。

流産の中で多いのは、染色体異常です。
でも、肥満の方ではこの染色体が正常でも
流産してしまう確率が高いのです。
それは、肥満が影響して胎内環境が悪くなってしまうからです。

では、どういう基準で肥満になるのでしょうか?
その基準はBMI指数からわかります。
BMI指数というのは、肥満度を表す指数です。

BMI=体重kg÷(身長m×身長m)

BMIの普通体重は18.5以上、25未満です。
これより低ければやせ、高ければ肥満になります。
なので、この間に入るくらいが妊娠しやすいということを
覚えておいてくださいね。
やせ過ぎも肥満も両方、妊娠にとってはよくありませんよ(*_*)


また、太っている人はやせている人よりも、
卵巣の反応が悪いので、排卵誘発剤の量も多くなります。
卵巣の反応をよくし、できるだけ身体への負担を減らしながら
治療を進めていきたいものですよね。

ということで、
肥満の方だけでなく、肥満予防のためにもおすすめしたいのが
流産予防にもなる運動です。

運動をすると代謝がよくなりますから、
それだけ全身の細胞も生き生きしてきます。

運動をすると筋肉がつくので、
食べた物も効率よくエネルギーに替えられるようになるのです。

そしたら、食べたらすぐ太る、
飲んだらすぐに水太りになる、といったことになりません(^^)

ストレスによって暴飲暴食や、甘いものなどの偏食に走ってしまう時には
とくに運動がおすすめです。

結果がショックで落ち込んでしまって
ついつい食に走ってしまう時は心の問題があります。

その根本的な心の問題を解決しないと
その食欲は終わることがありません。

その心を替えようと思っても、
じーっとしていたら、同じことが頭の中をぐるぐるめぐります。

そういう時こそ、適度な運動をすることで
気のめぐりがよくなり、自然と心も楽になることが多いんです。

実際に当院のゲストでもこの方法を実践されている方は多いです。

心も身体も両方、大事です。
どちらかが病んでしまったら、それはもう片方に必ず影響します。

ウォーキングや、ヨガ、スポーツなど、何でもいいです。
有酸素運動がいいので、ウオーキングなら30分以上が理想です。
ちょっと汗ばむくらいの適度な運動がちょうどいいですよ!

無理はしないでくださいね。
体質改善のためには継続することが大切ですから。

手足を動かせば胃腸が元気になります。
下半身を鍛えれば、腎(生殖)が元気になります。

通勤で一駅歩いたり、なるべく車を使わずに歩いて行ったり、
エスカレーターではなく階段を使ったり、
まずはできることから始めてみませんか?

ちりも積れば山となるです(^-^)
コツコツ日々の養生を積み上げて流産を予防しましょう!


「繰り返す流産」担当 池田由芽でした(^^)



流産を予防するための養生とは!?①

2015年03月26日 [記事URL]

流産という経験は、
心に深い悲しみを生み、人によっては寝れない夜が続いたり・・・
といったことも少なくないですよね。

そんな時、
「流産を予防するためにできることはないのか?
できることなら何でもしたい。」
そんな思いにかられながらも、何をしたらいいのかわからない。

続きを読む

それが現実だと思います。

意外と知られていない流産の確率。


全ての妊娠の約10~15%は流産すると言われています。
こうして考えると、決して少なくないことがわかりますよね。


ということは、妊娠を望むすべての人にとって
流産を予防することは大切なことなんです。


実際に、どのような養生が流産を予防するために効果的なのか?
今回はそのうちの一つをお話しますね。


それは、睡眠を早い時間にしっかりとることです!

現在進行形で、夜型生活が続いている人は多いですよね。

この夜型生活の人とそうでない人の流産率を調べた研究があります。
その結果、夜型生活をしている人の方が、
そうでない人よりも流産率が高くなったという結果が出ました。


東洋医学的にも睡眠はとても大事と考えています。

妊娠に必要な力、お腹の中で赤ちゃんを育てる力は
東洋医学的にいうと五臓六腑の中の腎と関係しています。

この腎は睡眠と深い関係があって
腎を助けるための一番のお薬は睡眠と言っていいほどなんです。


なので、治療の際にも口を酸っぱくして
「早寝しましょうね!」
とお伝えしています。


また、夜のまとまった睡眠が大事なのには他にも理由があります。


それは、内臓が休まる時間が唯一夜、寝ている間だからです。

なので、夜更かしが続いたり、
夜の睡眠時間が少なくなると、
内臓が休まらなくなり、その結果、子宮や卵巣も臓器ですから、
生殖のパワーも落ちてしまうというわけです。


睡眠不足が続き、内臓全体が弱ってしまっては
お腹の中の赤ちゃんも元気に育ってくれません。


睡眠は自分でコントロールできることです。
お仕事の残業や、勤務態勢などでやむを得ない場合を除いて、
努力次第で改善しやすいことですよね!


夜、見たいテレビドラマがあったり、
ソファでゆっくりするのが至福の時だったり、
誘惑はたくさんありますが、
早寝習慣に慣れてしまえば、
きっとそれほど苦ではなくなるはずです(^^)

これから新しいドラマもたくさん始まりますが、
見たい時は録画して朝かお昼に楽しみましょう(^_^)


早寝生活の方が絶対体調もよくなりますよ♪


私も生理痛や風邪を引いた時には基本的に何も飲まず、寝て治します(^^)
それと鍼灸治療で十分治りますよ(・∀・)


流産を予防するための養生をしたい!というあなた。
夜型生活を卒業し、早寝生活をされることをおすすめします!


次回も『流産を予防するための養生とは!?』の続編をお届けします。
ぜひ参考にしてみてくださいね。


「繰り返す流産」担当 池田由芽でした(^^)



妊活中、心の声をはき出せる場所

2015年03月19日 [記事URL]

自分では心が強い方だと思っていても、
妊活をスタートするとそうでなくなることは多々あります。

クリニックでの治療をしているけど、
悩みや聞きたいことがあるのに聞けないことって
往々にしてありますよね。

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また、何度トライしてもなかなか結果につながらず、
このつらい気持ちをわかってほしいけど誰にも言えなかったり・・・。

一番近い存在であるはずの夫にすら話せない。

両親には不妊治療をしていることすら言えない。
逆にプレッシャーになる言葉を受けるようなことがあったら、
なおさら言えない。

友達にはすでに子どもがいて、話せない。

そんな時、このやり場のない、
でも消化できない気持ちをどこではき出していますか?
ひたすら心の内にため込んでしまっていませんか?


そうなったら、便秘やPMS、
そして気血の滞りの原因になってしまいますよ。


内膜をふかふかにしたり、卵に栄養を送ったり、
陽性反応後にちゃんと赤ちゃんに栄養を送るためにもよくありません。


生理が来るのは次の妊娠のための準備をするためです。
子宮の中をきれいな状態にして、
次に妊娠しやすくなるように備えるのです。


心に周期はありませんが、
自分ではコントロールできない浮き沈みはありますよね。


思い悩み過ぎて心がパンクしてしまう前に
心のデトックスをしてあげることが大切です。


心のデトックスがちゃんとできていたら、
心も身体もスッキリ気のめぐりもよく、元気にいられます。


悩みや複雑な思いが積もり積もって
心が荒んでしまうこともあるかもしれません。


誰かを傷つけてしまうこともあるかもしれません。


でもそんな時、心にゆとりがあれば
自分の今の平常心を保つことが
できるようになるのです。


この心のゆとりをつくるためにはため込んで
いっぱいいっぱいになった気持ちをはき出して
心にスペースをつくってあげる必要があります。


では、どこで気持ちをはき出すのか?

どこでもいいです。
誰か話せる人がいたら、話を聞いてもらいましょう。


もし、誰にも相談できずに困っていたら、
私たちに相談してみてくださいね。

http://www.e-harikyuu.com/briefing.php


一緒にゆっくりお話をしながら、
また、お身体と相談しながら解決策を見つけていきましょう(^^)


今後の治療のこと、
基本的な治療のこと、
今悩んでいること、
身体のことで気になること、
など、どんなことでも大丈夫ですよ(^-^)


妊活に励むみなさまのお役に立てれば、嬉しく思います。

「繰り返す流産」担当、池田由芽がお届けしました(^^)



ストレスと不育症

2015年03月12日 [記事URL]

2回以上、流産、死産を繰り返すことを不育症と言います。
習慣性流産もこの中に含まれます。


今の社会はストレスで溢れています。
ストレスがない人はいないかもしれません。
今回は、そんなストレスと不育症の関係についてのお話です。

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ストレスを受けると身体はどうなるのか?
血管は縮こまり、胎内に送る血のめぐりが悪くなってしまいます。


妊娠後、胎児に栄養を送る胎盤は血管の塊(かたまり)です。
もしもストレスによって血の流れが悪くなるとどうなるでしょう?
胎盤を含め、全身の血管内に小さい血の塊ができやすくなり、
血のめぐりを邪魔してしまうようになります。


そうなると、胎児に十分な血を送ることができなくなり、
栄養不足で胎児が育たなくなってしまいます。


その意味でもストレスをためないように工夫することは
とても大事なことだと言えますね!


東洋医学的にも気持ちの様々なトラブルはまず心が受けると考えます。
この「心」は気持ちの問題にももちろん関係しますが、
「血脈」を主っていると考えます。


精神的なストレスが続き、
この「心」が不調になると
全身の血のめぐりも悪くなります。


こんな時におすすめなのが、「笑うこと」です。
「笑」は東洋医学的に五臓で考えると心が主ります。
なので、「笑うこと」で心が元気になり、
血脈に効き、血のめぐりがよくなるのです。


癌や白血病などの治療の際に
笑うことがいいという話は有名ですよね。

もしかしたら、何かしら関係があるのかもしれません。


また、動物実験においても、ストレスによって
免疫の異常が起こり、流産することが証明されたというデータもあります。


不育症の原因となり得るものの中に免疫の問題があります。
このことからも、ストレスが
不育症の原因になる可能性が高いことが考えられます。


ということは、
やっぱりストレスをためないことが大切です。


不育症の原因はまだ研究段階で不明なことだらけです。
原因さえわかればまだ気持ちも楽になれるのに。
そう思うのも仕方ありません。


たとえ、不育症の検査を受けて原因がわかったとしても、
心の傷はそう簡単に癒えるものではありません。


何もかもうまくいかない時、
生理が来て泣きたい時、
自分を責めてしまう時、
相手のせいにしてしまって自分がいやになった時、

そんなつらい時こそ、
笑顔を大事にしてみてください。

そういえば、最近前より笑ってなかったかも・・・
と思ったあなたも大丈夫です。


今からちょっと笑顔を増やせばいいんです(^^)

何かいいことがあったら"いつもより大げさに喜んでみる"

まずはそれだけでも、きっと心は前より元気になってくれますよ。
そうすれば、血のめぐりも自然とよくなります。


笑顔で悲しいことやストレスとなることを考えるのは難しいです。
どうしても気持ちが晴れない時には
形から変えてみるのもひとつですよ。


妊活中のあなたの心が少しでも楽になりますように。


「繰り返す流産」担当  池田由芽



満月と月経周期の関係→流産予防

2015年03月05日 [記事URL]

今回は満月と月経周期の関係を知って流産を予防しましょう
というお話です(^^)

素問の八正神明論にはこう書かれています。

「月始めて生ずるときはすなわち血気始めて精して
衛気始めて行く。」

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血気というのは血と気のことで、
生命の誕生、そして生命活動にとっては欠かせないものです。
このことから月が生命にとって大事なことであることがわかります。

また、衛気というのは体表をめぐり、
外から悪いものが入らないように身体を守ってくれている気です。


その続きにはこうあります。

「月郭満つるときはすなわち血気実し肌肉堅い。
月郭空なるときはすなわち肌肉減し経絡虚。衛気去り、
形獨(ひと)りいる。」

月郭は月のまわりのふちの部分です。
つまり書かれてあることををざっくり説明しますと、
満月になる時は血気が十分になって
身体は引き締まります。

そして新月に近づくにつれて
身体はデトックスされていきます。


満月のときには健康な人は排卵が起こるといわれています。
潮の満ち引きと同じですね!
満月のとき、海面は上昇します。
エネルギーが満ちていく時です。
産卵も同じく満月の時に多いですよね。
自然の力を借りることで、
最小限の力で排卵や産卵ができるという仕組みです。
命の誕生って本当に神秘的です!


このように、排卵は満月のときに起こりますが、
生理はその逆で、新月のときに起こります。
これはあくまで、自然と調和した生活ができている、
健康な女性に限ります。


人の身体は70%、地球も同じく70%を水が占めます。
それに、ヒトも地球上に存在しているということを考えると
自然界(海)で起こることと私たちの胎内で起こることが
似通っていても納得できますよね。


この考え方は、東洋医学ではすごく大事な考え方です。
"自然界で起こることはヒトの身体の中でも起こり、
宇宙で起こることはヒト(小宇宙)の身体の中でも起こる"
と考えます。


昔の人はみんな、この月の周期と同じ周期で
生理、排卵が起きていたそうです。
「月経」周期という名前がついているくらいですから、
本来はそれが自然な形なのですね。


満月の時に海面が上昇している状態を
陰気が極まった状態と考えます。
そこで、排卵が起こります。

排卵が終われば、高温期が始まり、
新月を迎えると月経がきて体温が下がります。

この波は東洋医学的に考えると、"陰陽のリズム"です!
自然、ヒトの両方にあります。


ちなみに、この"陰陽のリズム"は月経周期以外にもあります。

"一日のリズム"、
朝は陽、夜は陰。
これも陰陽のリズムです。

他にも、"一年のリズム"などもそうです。
春夏秋冬、陽→陰へと移り変わります。


この陰陽がバランスよくスムーズにめぐっていると、健康な状態です。
つまり、生命力がしっかりしているということなので、
もしめでたく新しい命を授かったら、お腹の中で育てていくために
十分な力がある状態です。
これは、流産予防のためにも大事なことです。


この自然のリズムに合わせた生活をすることで、
自然治癒力が上がります。

陰陽のリズムが調い、そうなると生命活動もうまく働き、
その結果、月経周期も安定します。
そうすれば、ホルモンバランスも調います。


何か新しいことを妊活に取り入れる前に
こういった根本的なところから改善してみるのはいかがでしょうか。

妊娠力が高かった昔のヒトがしていた生活を、そのまま同じようにすることはできなくても
早寝したり、朝日を浴びたり、季節に合った旬のものを食べたり、
できることはあるはずですよ(^_^)


染色体異常で起こる初期の流産は自然現象です。
自然の力にかなうものはありません。
だったら、自然に身をまかせ、自然の力を自分の中に吸収することで
身体のパフォーマンスは最大限に発揮できると思いませんか?


季節を少し意識してみるだけで、日本の風情も楽しめます♪

心が心地良い状態になると身体も自然と元気になります。

妊活に励むみなさまが
そんな豊かな心と身体で妊活ができたらいいな
と願っています(^^)


『繰り返す流産』担当 池田由芽



流産を乗り越え、妊娠6ヶ月を迎えたご夫婦から学ぶ妊活の秘訣

2015年02月19日 [記事URL]

最近、森三中の大島さんの妊娠報告が話題になりました。


昨年5月、まだまだ人気が上昇している時に
妊活に専念するため活動休止を発表されたことには驚きました。


仕事と妊活。
さまざまな葛藤があった中でたくさん悩まれたことと思います。

続きを読む

でも、お仕事柄どうしても
無理をすることも多かったですし、
妊活に集中できるようになって
その妊活での努力が実を結び本当によかったです(^^)


でも実は、この嬉しいニュースのウラで
これまでに大島さんは二度の流産を経験されていました。


夫である鈴木さんと一緒に流産を乗り越え、
ご夫婦の仲をより深めてこられた
大島さんの言葉で一番印象に残ったことがあります。


「改めて、妊活とは夫婦二人で行うことなんだと感じました」


このことは一見当たり前のように聞こえますが、
実は当たり前ではありません。
いつの間にか見落とされやすいことなのです。


そもそも二人の力がないと妊娠はできません。
そんな基本中の基本のことなのですが
改めてその大事さに気付かせてもらいました。


夫の鈴木さんも自信のブログでこう話されています。

「妻だけでなく、僕も、あらためて妊活とは、出産とは?
ということをもっと考えて、僕なりの方法で世の中の男性の方にも、
いろいろ伝えられたらと思っています」


また、鈴木さんの精子の運動率があまりよくなかったこともあり、
早めの人工授精をすすめられた鈴木さんは、続けてこうお話しています。


「何かの力を借りての妊娠でも、
その時にお互いを愛しむ気持ちがあるかどうかが大切であり、
だから、罪悪感もなければ、後ろめたい気持ちもまったくありません」


お二人で時間をつくって
妊活や出産について一緒に考えてきたからこそ
自信を持ってこのようなことが言えるのではないでしょうか。


当院でもお二人で治療を受けられるご夫婦が増えていますが、
ご来院していただいている全てのゲストの人数から比較すると、
まだまだ少ないのが現状です。


お二人の卵子と精子の両方が合体して一つの受精卵になります。
そう考えたらお二人ともが妊活をして
一緒に妊娠しやすい、そして流産しにくい体質を目指すことが
一番の近道であることがわかりますよね。


実際に、鈴木さんもご自身の精子の状態を知ってから、
妊活の勉強をしたり、食事や生活を改善されたそうです。


つらい二度の流産を乗り越えられたのも
強い絆で結ばれていたお二人だからだと思います。

たとえ、一人では乗り越えるのが難しい時でも
二人でだったら乗り越えられることもあるのではないでしょうか?

"人"という漢字は人と人とが支え合ってできています。
ヒトというのは支え合って生きていくのが
きっと本来あるべき姿なのでしょう。


いつも目の前のことに追われていると、
いつの間にか基本的な大事なことを忘れてしまうことがよくあります。

何事にも"初心を忘れないように"していきたいですね。


そういえば、最近一人で妊活しているような状態になっているかも・・・
という方。
一旦停止して、これから先お二人の向かう方向が
同じ方を向いているかどうかゆっくり確認してみましょう。

そして、これからどうやって進んでいくのかを
ゆっくり話し合って、お二人で一緒に妊活していきましょうね!


『繰り返す流産』担当
池田由芽



流産のウラにある真実

2015年02月12日 [記事URL]

流産はつらい経験です。

妊娠が継続できず、
流産を2回以上繰り返してしまう状態を不育症といいます。

1回の経験でも耐えられないようなショックな出来事が
二度も三度も続くと、
いつもの精神状態ではいられなくなってもおかしくありませんよね。

続きを読む

ですが、「流産」という結果から、
わかる大事なことがあります。


それは、「流産した」ということは
「妊娠できる身体である」ということです。


ほとんどの場合、
初期流産は身体のしくみがうまく働いている証拠だと言えます。

考えてみたらわかるように、
流産に行き着くまでには、
たくさんのハードルを越えなければなりません。


まず男女の間で性交があると、
精液に入っている平均2~3億の精子が
過酷な膣内環境に直面します。

膣内は精子をやっつけてしまいかねないほどの強酸性。
出発時には数億いた精子が、
卵管までたどり着く頃には、わずか250の精子に減ります。


精子と卵子が出逢うために
精子は壮絶なサバイバルレースから避けられない運命なのです。


実際に流産する方の数は全妊娠の約15%だと言われています。

不育症のリスクがないと言われている人でも
この確立は当てはまります。


また、全受精卵の段階では、
少なくともその半数が染色体以上によって
妊娠に至ることができないという研究結果が出ています。
それは防ぎようのない、偶発的な流産です。


流産を一度でも経験すると、
「次の妊娠はもうできないのではないか」
「私はまた流産してしまう身体なのではないか」


と思ってしまうかもしれませんが、
流産を経験したということは
"身体は妊娠できるくらいにちゃんと働いている"
と言い換えることができるのです。


逆にいうと、本当に妊娠が厳しい身体なら、
流産にもいたりません。


例えば、自然妊娠の場合であれば、
卵がちゃんと排卵していなかったり、
女性の体内に抗精子抗体があって、
性交後、精子のことを異物とみなして
精子を攻撃してしまったら、
精子と卵子は近づくことすらできず、受精が難しくなります。


そういった何らかの妊娠の妨げになる要素があれば、
まず陽性反応が出ることはありません。


そのような妊娠の妨げになる要素がなかったからこそ、
妊娠することができたのです。


流産を経験すると、そのあまりのつらさに
現実を受け入れることが難しくなることもあるかもしれません。


でも流産は見方によっては"希望を持てること"と
とらえることもできます。


そう簡単ではないかもしれませんが、
次の一歩に進むために、どんな時でも前をみて
ご夫婦お二人で乗り越えていけたらいいですね。


いつでもあなたの応援団、
『繰り返す流産』担当、
池田由芽がお届けしました(^-^)



二人目不妊で不育症

2015年02月05日 [記事URL]

「現在二人目を希望していて、
妊娠はしても、繰り返し流産してしまう。
二人目だけど、不育症になることってあるの?」

そう思われるかもしれませんが、
実際にこのような方はいらっしゃいます。

続きを読む

このような場合『続発性不育症』といい、
一人目のお子さんを問題なく妊娠、出産しても
不育症になることがあります。
たとえ、一人目が自然妊娠、そして出産・産後と順調だったとしてもです。


どうして一人目を授かり出産までいけたのに
二人目になると妊娠継続が難しくなるのか・・・?


それは、一人目を妊娠、出産された時と"体質が変わっている"からです。

妊娠、出産、育児で体力が奪われ、
多くの血の消耗してしまう方もいます。
また、血の消耗や、ストレス、疲労が続くと冷えやすくなり、
血行不良になって不育症の原因になることも考えられます。


不育症の原因は他にも色々ありますが、
その中の一つに自己抗体があります。

本来ならば抗体というのは外から体内に入ってきた異物が
悪さをしないように、その異物と闘って
身体を守ろうとするものです。

ですが、自己抗体というものは、
自分自身の細胞や組織を攻撃してしまうものです。


この自己抗体が不育症の原因になることがあります。
抗リン脂質抗体症候群というのもそうです。
小さい血の塊ができやすくなり、
胎盤の血流を邪魔してしまい、
お腹の中の胎児を栄養できなくなるので
流産の原因になります。


二人目を希望している時に
不育症の検査をしてみると一人目の時にはなかった自己抗体が
出てくることがあります。

もしかしたら検査をしていなかっただけで
"一人目の時もあったかもしれないけど、運良く妊娠・出産できていた"
ということもあり得るのです。


二人目不妊の方が不育症の検査をした場合、
出産経験のない人に比べると、
何らかの異常が見つかることは確率的には低くなります。

もし検査結果に問題がなければ、
たまたま偶発的な染色体異常による自然淘汰だったのかもしれません。

そのたまたまの流産なら、
その後、無治療でも80%以上の人が
妊娠、出産することができると言われています。


そう考えたら、希望はあります。


東洋医学でもできることがあります。
それはその人の体質ごとに原因を探り、
根本的な体質改善をしていくことです。

妊娠しやすく、妊娠を継続できる体質に替えていくのです。

 ・血のめぐり
 ・ストレス
 ・過労
 ・冷え
 ・消化の問題・・・

など、これまでの妊娠、出産、育児の中で
新しくつくられた身体の弱りを改善していくのです。

また、妊娠・出産の経験は妊活にとってマイナス面ばかりではありません!

一度出産を経験したことで
消耗するものはもちろんありますが、
身体の中のいらない古血があった方は
それがデトックスされ、
お腹の中がきれいになることも多いです。
これは次の妊娠を目指すのにプラスなことなんですよ(^_^)

今からできる体質改善で
胎内環境をよくし、
卵子の質の老化を防ぎ、
より妊娠しやすい身体づくりを目指しましょう!


そのためにはまず体質判断が大切です。

当院では初めての方のために無料で体験治療を受けていただけます。
興味を持たれた方はまず体験治療を受けてみてくださいね(^^)


今月の説明会のお席にまだ空きがあります。
今月のテーマは「卵のアンチエイジング」です。
説明会の午後からは体験治療が受けられますよ!

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『繰り返す流産』担当、
池田由芽がお届けしました(^-^)



食べ物で血を補って流産予防!

2015年01月29日 [記事URL]

前回までは古典から流産の対処法を学び、
流産予防に役立てよう!というシリーズでお送りしていましたが、
役立つ内容はありましたでしょうか?(^^)

前回をもって、そのシリーズは終了とさせていただきますので、
今回からはまた新たなテーマでお送りしていきますよ!

繰り返す流産。

「自分できることがあれば予防したい。」

続きを読む

そう思いながらも何をしたらいいのかわからない・・・

妊娠、それはすごく嬉しいことです。
出口の見えないトンネルとよく例えられるように、
不妊治療に入ると、無事に妊娠できるかどうか保証もない中、
進んでいくしかありません。

そんな不安との闘いの末、
やっとの思いで願いが叶って妊娠できても
妊娠したらまたさらなる不安がつきまといます。

"流産"

流産の予防はできたら早いうちからスタートできれば
それに越したことはありません。

待ちに待った陽性反応が出たときに
これまで流産の予防をしてきた場合と
してこなかった場合とでは気持ちの面でも全然違うと思いませんか?

少しでも安心できる方がいいですよね。
妊娠してからはとくにリラックスが大事です。
なので、今のうちから流産予防をはじめましょうね。

ということで、
今回は誰でもできる食べ物で流産を予防する方法をお伝えします(^^)


妊娠したら子宮に血を送ることが大切です。
月経や妊娠にとって大切なホルモンをはじめ、
卵を育てるための栄養も"血"という運び屋によって
運ばれるからです。

全身を流れる血。
その血はいろんな原因によって少なくなってしまいます。

身近でわかりやすいところでいうと、毎月の月経ですよね。
生理的に起こることなので、これは止めようがありません。
とくに、子宮内膜症があると、大量の血が一度に出ることになるので、
血の消耗が激しくなります。
なので、女性は月経がある分、
毎日の食事から補ってあげることが大切なんです。

またお仕事で目を使うことが多い場合も注意が必要です!
"目は口ほどにものをいう"などといったりしますが、
それぐらい、東洋医学的にも目は大事なところで、
目を酷使すると血を消耗してしまうからです。

PCや事務仕事など、
どうしても目を酷使しないといけない環境にいる方は
目の疲れを癒すことを心がけましょうね(^^)

さらに、激しい運動をしている方は汗だけでなく、
血も一緒に消耗してしまうので、
妊活中はできれば控えた方がいいですよ。
また過去に激しい運動をしていた方も
その時に血をたくさん消耗してしまった可能性があるので、
その分、血を補ってあげることが大切です!

このように、一見全然血と関係なさそうなことでも
血の消耗につながっているのだと思うと、
なおさら血を補うことが大事だと思いませんか?


血が不足することを東洋医学的に「血虛」といいます。
(貧血とは考え方が少し違います)
血虛になると、肌の乾燥、目の疲れ、不眠、めまい、髪のパサつき、
爪がわれやすかったりといった爪の異常、動悸
などの症状が起こりやすくなります。

ダイエットをしたことがある人や、
偏った食事が続いていても起こるので、
現代人で血虛になる人は多いんですよ~!

「自分も当てはまる(+_+)」

と思ったら・・・
毎日の食事から血を補いましょう(^o^)

血を補う食べ物には、
レバー、ほうれん草、にんじん、ひじき、小松菜、魚介類などがあります。
赤身のものが血を補ってくれます。
色が赤いものや、黒いものを食べるといいですよ!

15時のおやつには、プルーン、くるみ、アーモンド、
カシューナッツなどを食べると
血を補う効果があるのでおすすめです♪

アイスクリームや洋菓子を食べるより、
こっちの方がどろどろ血も防げて
身体にやさしく血を補えます。

血を消耗しないためには
夜の時間がポイントです!

というのも血は夜寝ているときに時間につくられるので、
夜更かしが多い方はこれを機に早寝習慣に変切り替えましょうね。

妊娠して流産を防ぎ、無事に出産して授乳をするには
どの過程においても、必ず血が必要です。
今から食べ物や生活習慣で血をたくさん補って備えましょうね(^^)

『繰り返す流産』担当、
池田由芽がお届けしました(^-^)




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