馬場聖鍼堂の各分野のプロフェッショナルが綴るテーマ別ブログです。
2015年05月26日 [記事URL]
生理周期の真ん中辺り、
理由はわからないけれど、
「お腹が痛い、おりものに血が混じる・・」
「いったい何かしら?」と不安になっていませんか?
これは、いわゆる「排卵痛」です。
月経が始まって二週間たつと、
成熟した卵が卵胞から飛び出ることで
「排卵」がおこります。
そのときに、卵巣の壁をやぶって飛び出て来るので、
多少なりとも卵巣が傷つくことがあります。
その時の痛みが「排卵痛」であることが多いようです。
同時に、少しだけおりものに血が混じることもあります。
これは、自然に起こりえる事なので、
未妊の原因になったりということはありません。
びっくりしてクリニックに行っても、
「痛み止め飲んでください。」といわれるだけで、
「特に何も問題ない」と言われてがっかり?
いや、安心する事が多いです。
あまりにも毎回痛みがでるようであれば、
ピルで卵巣を休めてあげると
症状が改善されるようです。
ですが、まれに生活に支障をきたすぐらい
痛みがひどくなることもあります。
立てないくらい痛い、歩けないくらい痛い。
自転車に乗るのも辛い・・
ほとんどの、排卵痛は1・2日で止まるのですが、
それが1週間も続く場合はクリニックにいきましょう!
もしかしたら、出血が多量で、腹腔内に血がたまり
腹膜が刺激されているのかもしれません。
そのため、痛みが止まらないということもあるようです。
腹腔内での事は目には見えません。
面倒くさがらずに、クリニックに足を運んでくださいね。
また、妊活中のかたなら、
排卵前や排卵当日にタイミングをとる事になります。
そのときの刺激で、出血がひどくなることもあるようです。
妊活中のみなさまなら、子宮外妊娠の恐れもあるので、
すぐにクリニックにいくほうがいいでしょう!
でも、そんな大げさな排卵痛ではなく、
「ちょっとした違和感がある」
「なんとなく痛い」
「ちょっと出血があるのが気になる」
という方であれば、
東洋医学の鍼灸治療で改善していく事ができます。
東洋医学では、妊娠したりホルモンを出したり、
卵を育てるという働きは、「腎」の臓の働きになります。
ですが、生殖器という形ある物に関係するのは、
「肝」の臓の関与もあるのです。
ですので、痛みがよくでる場所である、
おへその下、そけい部あたり、脇腹、骨盤の内側ラインというのは、
「肝」の経絡や、そのペアである「胆」の経絡が通っています。
また、目の奥が痛くなったり、頭痛を感じる方もいるようですが、
それも経絡のライン上なので、
影響がでるのはそのためでしょう。
また、「腎」の臓もやはり関係あるので、
腰がいたくなることもあります。
「肝・胆・腎」の経絡は、すべて足に流れているので、
歩いたら痛みが走ったり、
立ち上がるという動きに反応して
痛みがでる事もあります。
また、自転車で走っているときの振動が
痛くて耐えれない!ということもあるようです。
これらを考えて、
「肝」の臓の治療をしたり、
「腎」の臓の治療をしていくと、
症状が改善していきます。
ストレスが多い生活が続くと、
「肝」の臓が無理矢理頑張ってしまうこととなり、
排卵痛の原因となる事が多いです。
このタイプのかたでしたら、
排卵時に胸が痛くなる症状を訴えられる事もあります。
これも、「肝」の臓と関係します。
ゆっくり睡眠を取ることで、
「腎」の臓も癒され、
また、「肝」の臓も癒されます。
睡眠をしっかりとって、身体と気持ちを
休ませてあげてくださいね。
とはいっても、なかなかストレスを
うまく発散することが出来ないのもわかります。
そんなときは、ぜひ鍼灸師にお任せください。
ちょっとした、リラックスタイムをお届けします。
治療中に、気持ちよくなって寝てしまうこともしばしば・・
その短時間の睡眠が、驚くほどの回復力を発揮してくれますよ。
お忙しいあなたのために、
鍼灸院はありますからね。
快適月経生活・卵のアンチエイジング担当
岡井志帆でした。
2015年05月24日 [記事URL]
妊活中のストレスって、どう解消されていますか?
溜めずに発散できてますか?
ついつい我慢してしまったり、「こんなことで負けない!」と
自分を鼓舞してばかりいると、心が耐えきれなくなって
爆発してしまうかもしれません。
よく不妊治療は出口の見えないトンネルと言われます。
そして、感情の浮き沈みが激しく、ジェットコースターに乗ってる
ような感じだとも言います。
期待から喜び、そこから急降下、ということを何度も繰り返し
希望と落胆と、感情の揺さぶりで精神的に疲れてしまうのは
無理もないことです。
妊活に取り組むためには、悲しみや怒りといった激しい感情を
無視したり、見ないふりをして次の段階へと突き進まなければ
ならないこともあるのです。
特に体外受精などの医療介入を受けている場合は、
さまざまな感情の渦に浸っている時間がありません。
不妊治療が生活の中心となりますが、仕事や家事、
家族や友人との人間関係なども、ずっとこなしていかなければ
ならないのですから。
小さな感情の波も積もり積っていけば、大きなストレスになります。
何気ない言葉に傷付いたり、動揺したり、孤独感を感じたり。
失望や羨望や嫉妬心も芽生えるかもしれません。
職場やご近所など、治療のことを話していない環境であれば
辛い状況でもポーカーフェイスを装って切り抜けないと
いけないこともあるかもしれませんね。
そういった感情の波に翻弄され、飲み込まれてしまうと
ますます先が見えなくなり、辛いばかりの妊活になってしまいます。
不妊で悩むカップルが増え、現在では27人に1人が体外受精
によって生まれた子どもということです。
確かに「職場の先輩が」「姉が」「仲のいい友達が」経験者
ということで理解を示してくれる方が増えてきています。
それでも、全員が不妊治療を経験するわけではありませんので、
社会全体で細かい配慮をしてくれるのは望めないかもしれません。
では、どうすれば少しでも心穏やかに妊活に取り組めるでしょうか。
きっとそのほうが、治療もうまくいきやすいですよね。
【ストレス性不妊】というのも、決して侮れないですよ。
心と身体は深いところでつながっているため、
過度の不安や怒り、イライラ、クヨクヨなどは、間違いなく体調に
影響しますし、その結果、治療の効果も左右してしまいます。
大きな経済的負担や時間とエネルギー投資をしているのに
心の問題で失敗を重ねるわけにはいきません。
さらなるストレスにつながりますし、
後々のことを考えると、できるだけ早くいい結果を出したいのですから。
では、身体を使ってストレスを発散し、感情をコントロールする方法です。
誰にでもできることですし、道具も費用も不要、場所も時間も選びません。
ぜひ妊活に取り入れていただきたい新習慣です!!
それは【呼吸法】です。
ストレスをいっぱい抱えている方、不安や心配で身体が緊張している方は
だいたい無意識で呼吸も浅く、速くなっています。
過呼吸ぎみの方もいらっしゃって、ひどくなるとしんどいですよね。
浅い呼吸でも普通に生活は送れますし、何も不自由は感じないかも
しれませんが、身体の隅々の細胞まで酸素や栄養を届けるためには
意識して深い呼吸をするのが望ましいです。
呼吸は自律神経の働きと関係しますので、
血圧、ホルモン分泌、体温調整などの働きをコントロールしています。
ストレス反応で交感神経が活性化し、呼吸も浅く速くなると
ますます切り替えが難しくなりますので、常に交感神経が優位になります。
これは非常にバランスの悪い状態なんですよ!
でも簡単にストレスを無くすことはできないので、
意識的に呼吸法を変えて、副交感神経を活性化するのです。
無理してでも身体をリラックスモードにして、
内分泌系に悪影響が出ないように働きかけるのです。
このアプローチの方法は鍼灸による治療と似ています。
鍼灸の刺激で身体を動かすことによって、心にも効かせていくのです。
ただ鍼灸は自分ではできないと思いますので、
ご自分でもできる"呼吸法"で自律神経のバランスを取るように
習慣をつけていただいたらと思います。
心と身体の健康のために。
【腹式呼吸法】
姿勢:仰向けに寝るか、座るのをお勧めしますが、立っていても可能です。
1.まずは現在の自分の呼吸をよく観察してみてください。
2.できればお腹に手を当て、ゆっくり息を吐き出します。
お腹が凹みましたか?
3.これ以上吐き出せないところまできたら、吸い始めます。
肩を持ち上げるのではなく、お腹を膨らませる感じです。
4.ゆっくりと呼気と吸気を繰り返します。
吐くほうに倍の時間をかけるのがいいですよ!
5.しばらく繰り返したら、呼吸を普通に戻します。
6.回数や時間で決めるのではなく、心地よく適度に。
気持ちが落ちついてきたら終了です。
義務でもないですし、ノルマの回数もありませんので、
できるときに、できる範囲でやってみましょう。
朝目覚めたとき、駅のホームで電車を待っているとき、
ランチ後のひととき、午後の休憩時間、就寝前...
少しだけ時間をつくってみてくださいね(^_^)/
ストレスためずに、身体にいい気を流していきましょう♪
毎日の積み重ねこそが体質改善につながりますよ~!!
近藤琉水がお届けしました。
2015年05月21日 [記事URL]
流産が起こる確率を知っていますか?
流産は、すべての妊娠の15%に起こるといわれています。
誰にでも起こる可能性があります。
そのうちの約80%は12週未満の初期の段階で起こる、
染色体異常による流産です。
その時の流産は、卵子と精子が受精した瞬間から決まっています。
でももし、実際に流産を経験したら、
たとえ初期の流産だったとしても自分のせいにしてしまって
陽性が出てから、
「仕事で無理してしまったからかな」
「運動してしまったからかな」
「あの時、身体が冷えたからかな」
と、いろんな理由を自分のしたことから
探してしまうかもしれません。
流産を経験されたゲストとお話をさせていただくと、
このように自分を責めてしまう方が多いのですが
でもこの時期の流産は
ほとんどの場合がお母さん側の原因ではありません。
なので、決してご自身を責めないであげてくださいね。
また、流産を経験されたゲストとのお話の中で、
流産は、喪失感もはかりしれないほど大きいですが、
それと引き替えに得られるものも大きいな、
と感じたので、ここでシェアさせていただきますね。
①希望
一度、妊娠できたという結果から、
次も妊娠できる可能性が高いということがわかります。
このことはずっと同じ治療が続いて、
何も進展がない場合よりも、励みになりますよね。
この希望の光があるのとないのとでは
気持ちの面で、全然違います。
実際に流産を経験されたゲストが
「今回の流産で妊娠できるとわかったことはよかった」
とお話されていました。
このことが励みになって
これからまたチャレンジしてみよう
と前向きになれる方もいらっしゃいます。
②成長
いろんな経験はそれだけで成長につながります。
命の重み、自分を大切にすることなど
いろんなことを今まで以上に深く考えるようになるので、
それだけでも人として一歩成長できるはずです。
流産を経験されている人は実は少なくありません。
一度、流産を経験すると、
同じ経験をした人の気持ちが理解できるようになるので、
もし周りであなたと同じ経験をされた人がいたら、
その人を心から励ますこともできるはずです。
③自信
「自分は妊娠できるんだ」
という、ご自身の実体験から得られた自信には大きな力があります。
目には見えないですが、自信があれば、
普段の何倍も力を発揮することだってできます。
これはスポーツでもよく言われることですよね。
私も昔スポーツをしていて、
試合当日に、絶好調で「今日はイケル!」と自信があった時に、
当時では考えられなかった結果を残せたことがありました。
いい結果を生むには、"楽しむ心"も大切だと思います!
あと、これは実際に妊娠されたゲストもよくおっしゃる言葉ですが、
きっと赤ちゃんはご夫婦おふたりにとって
ベストなタイミングでやってきてくれるはずです。
今はその時ではなかっただけ。
まだ準備期間中なのです。
お腹の中で赤ちゃんを出産するまで育てられる力、
出産に耐えきれる力、
出産後、元気に育児に励める力・・・
そういう力がついてやっとお母さんになれる準備が完了するのです。
そのために必要なのが体質改善です。
少しでも早く赤ちゃんを迎える準備をするためにも
体質改善は一日でも早い方がいいですよ!
体力だけでなく、気力もいります。
なんの問題もなく、すんなり授かった人よりも、
長い間の妊活を経て、授かった人の方が、
きっと気力、忍耐力はついているはずです!!
そこは自信をもって大丈夫です(^^)
流産は悲しいことばかりではなく、
そこから得られる気付きもあります。
妊活だって苦しいことばかりではなく、
プラスになることだってあります。
今、目の前のことだけ見ていると、
マイナスに感じるかもしれません。
でも、裏と表が表裏一体であるように、
マイナスに感じることにも、
その裏側にはプラスのことがあります。
これは、東洋医学の大事な考え方でもあるんです。
何かつらいこと、マイナスに感じることが起こったら
その裏側にはどんないいことがあるのか、
考えてみてくださいね。
きっとプラスのことが見つかりますよ!
「繰り返す流産」担当 池田由芽でした(^^)
2015年05月19日 [記事URL]
東洋医学は、「陰陽」で世界を表現する事が出来ます。
今回は、月経周期を陰陽で考えてみましょう!
特に「低温期」取り上げますね。
東洋医学では、月経周期の低温期は
「陰の時期」といわれます。
高温期の「陽」に対して、低温は「陰」。
でも、「陰」だけでは冷える一方で、
うまく働く事が出来ません。
「陰の中」にも、「陽のパワー」を
少し足してあげる事が大事なんです!
陽の「形は無いけれど温かい」といった、
「エネルギー」や「パワー」といったものが
水に少し加わる事で、水が活動的に働き始めます。
この、「陰の中の陽」の考えはとても大事で、
「陰」だけでは生命活動ができないし、
「陽」だけでは、「身体」といった
形あるものが無い状態です。
まさに、血液がそうですよね。
「血」という水のもの、陰の物に、
体温という温かさが加わることで、
生命を保つ事が出来るようになります。
月経の後は、なんだか身体の血が足りないように
感じる事ってありますよね。
受精卵を受けとめるために厚くした内膜が、
月経とともに剥がれ落ち、
子宮のリセットが始まります。
そのときに、出血をともなうので
検査数値には出ない程度であっても
貧血状態になっている事があります。
月経中〜後期の脈を診ると、
血管の中の血が足りなくて
力が無い脈をあらわしているかたも多いです。
月経血とともに、
温かい体温も一緒に排出されるので、
月経中は身体が冷えたように感じる事があります。
なので、お腹がの表面が冷たかったり、お腹の中が
冷えたような体感があります。
また、月経中に風邪のような症状が
でることがあります。
これも、温かい血を失った事で、
冷えて咳き込んだり、寒気を感じたりするのです。
「風邪かとおもったけど、なんか違う。」
女子なら、一度は体験したことのある症状ですね。
では、低温期の子宮と卵巣の働きをみてみましょう。
卵も内膜も、中に集めて形を作る働きである「陰」の働きであり、
それに「陽」という「生命エネルギー」が加わって
「成長」させ「育てる」ことができるのです。
卵巣の中身を充実させ、
水分たっぷりの卵胞を育て、
卵という形あるものを育くむこの時期は「陰」の時期。
また、内膜を厚くするというのも陰の働きだし、
失った血液を増やすのも、「陰」の働きとなります。
つぎは、失った「陰」である血液を増やすことを
「陰陽」で考えていきましょう。
月経のあとの低温期は、
卵を育てる大事な時期です。
しっかり血を作る物を食べて、
失った血を補う事が大事です。
血をつくる食べ物は、
赤みのお肉・お魚・レバー等があげられます。
鉄分を含んでいて、なおかつ低脂肪、
良質のタンパク質の赤みのお肉類は、
血を補うには最高です。
「血を作る食べ物」としてご紹介した「赤みのお肉類」は、
まさに「陰中の陽」のパワーを持っています。
食べる事で、血液という「陰」のものを増やすことができるし、
また、身体を温めるという「陽」の働きを持っている食材です。
なので、温かい血をしっかり補う事ができるのです。
次に、月経周期にかかわるホルモンを考えていきましょう!
さきほどご紹介した「赤みのお肉類」を上手にとると、
アンドロゲンという男子ホルモンの材料になります。
「なんで月経にアンドロゲン?男性ホルモン?」と思うかもですが、
実は、そのアンドロゲンは、タンパク質の働きで
エストロゲンになるのです!
良質の卵を育てるには、
たっぷりのエストロゲンが必要です。
美しい女性・魅力ある女性をつくるといわれる
エストロゲンが、アンドロゲンから作られるなんて!
これも、陰陽のマジックかも知れません。
女子のホルモンは「陰」、男子のホルモンは「陽」。
「陰」の女性ホルモンを作る為に、
「陽」である男性ホルモンが必要なんて、
生命の神秘ですよね!
そして、その女性ホルモンであるエストロゲンが
体温を低温に保って、卵を育てる最適の温度、
低温期をつくってくれるのです。
このように、月経周期の「低温期」だけを取り上げても、
陰陽どちらの作用も重要である事がわかります。
良い卵を作る為に、
「陰と陽」どちらのパワーもうまく取り入れることを
意識してみてくださいね♪
今回は、東洋医学の「陰陽」のお話でした。
卵のアンチエイジング・ホルモン担当
岡井志帆でした。
2015年05月12日 [記事URL]
ゴールデンウィークも終わり、
初夏となりました。
この季節にご紹介したい食材がアボカドです。
アボカドは、年中お店で売られているので、
季節感が無いかもしれませんが、
メキシコ産であれば、3〜9月が旬の時期になります。
旬の時期までご紹介を待っていました!
出来るだけ日本の食材を食べる事をおすすめしています。
「じゃぁ、アボカドは輸入品だからダメじゃないの?」と
思われるでしょうが、
アボカドは「鰐梨(わになし)」という立派な日本名があるのです!
名前がついているくらいだから、
取り扱ってもいいんじゃないかと考えました。
カボチャだって南京(なんきん)だし、
ブロッコリーだって芽花野菜(めはなやさい)、
キャベツは玉菜(たまな)といった
和名があるんですよ。
ついでにバナナを調べてみたら、
実芭蕉(みばしょう)とありました。
びっくりです。
話はそれましたが、
和名があるほど昔から親しまれている食材なのです。
とはいえ、輸入品がほとんどですけどね。
言い訳しながらでも、食べて欲しい食材である
アボカド。
栄養価が高い食材である事は、間違いありません。
よくいわれているのが、「森のバター」。
脂肪分が全体の約20%含まれています。
オレイン酸・リノール酸、リノレン酸といった不飽和脂肪酸です。
血液中の悪玉コレステロールを減らしてくれるので、
血液サラサラ効果があります。
この作用から、動脈硬化の予防であったり、
抗酸化作用があるといわれているんです。
他にも、ビタミン類は豊富で、
老化防止に役立つビタミンEの含有量は
フルーツのなかではトップです。
その他のビタミン類であるA、B郡、Cも豊富ですし、
カルシウム、リン、マグネシウムといった
ミネラルも豊富です。
妊娠初期に大事な葉酸も多く含まれていますし、
カリウムが多いので血圧を下げてくれる効果も期待できます。
また、エネルギーが高いので、
食欲が無い時期にも、栄養とカロリーを補うことができます。
妊活女子だけでなく、妊活卒業後女子にも
うれしい食材ですね。
カロリーが気になるかたは、
食べる量を半分にしてもいいかもしれません。
もしくは、食べ方を変えてみてはどうでしょう。
海外では、パンに塗って食べるそうです。
日本では、パンにバターが定番ですが、
妊活女子にはバターは控えてほしいので
バターのかわりに使うのもいいかもしれません。
サラダにするときは、ついアボカド&マヨネーズ
にしてしまいがちですが、
脂質が多いのでやめておきましょう!
さっぱりポン酢かお醤油でいただいても
美味しいですよ。
梅肉とトロロと一緒に食べても美味しそうですね。
もともと暑い国の食材です。
ぜひ、暑い夏に食べて抗酸化作用に役立ててくださいね。
抗酸化作用で細胞がイキイキすれば、
卵だってイキイキしてくれますよ♪
卵のアンチエイジング担当
岡井志帆がお届けしました。
2015年05月10日 [記事URL]
快食快便は健康の証し。
おいしく食べて、毎朝スルッと元気なお通じ。
これが理想ですね!
でもそれがうまくいかない方がどれほど多いか・・・(-_-;)
あえて口にはしなくても、とても身近なトラブルですよね。
それにベビ待ちさんにとって、便秘はけっこう危ないんですよ!
子どもの頃からずっと便秘症という方もいらっしゃいます。
いつしか薬に頼るようになって、もう手放せない!
という方も少なくないんですよね。
コマーシャルでも有名な市販薬(=簡単に手に入る)を、
最初は1日1,2粒だったのが、だんだん効かなくなってきて
1粒ずつ増やしていき、なかには1日10粒、それ以上も(怖くて書けません)
飲んでる方が実際いらっしゃいます。
もう、そうなると下剤依存症です。
多くの下剤の成分は腸管を刺激し収縮させて便を排出します。
これは自然に起こる腸の蠕(ぜん)動運動とはちょっと違う動きなんです。
ノーマルだと、腸内の内容物が蠕動運動で直腸まで運ばれ、
その刺激が脳に伝わって"便意"になります。
この信号を受けとったらトイレに行く、というのが通常の排便システム。
ところが、下剤は無理矢理絞り出すので、
正常な"便意"が無く、脳に信号が伝えられません。
そうなると、麻痺してしまい、便がたまっても"便意"がなくなり、
タイミングを逃して、自力で排便できなくなってしまうのですね。
だからまたお薬に頼ってしまうのです。
毎日のように使っていると、腸もその刺激に慣れてしまうため、
だんだん効き目が悪くなってきてしまいます。
お薬の量を増やしては激痛とともに排便(下痢)という
悪のスパイラルにはまってしまうのです。
まったく出ないよりは、下痢でも出たほうがマシ?!
と思われるかもしれませんが、これは便秘薬の副作用なんです。
だんだん腸の粘膜が黒ずみ、いっそう働きが悪くなって
便秘が重症化してしまうのです。
将来大腸がんなどの重篤な病気に発展する可能性もありますよ。
さらに、もっと怖いことも実はあります。
刺激性下剤の「大腸平滑筋の運動を促進させる」という作用は、
同じ平滑筋でできている子宮にも働いてしまい、
子宮が収縮することによって流産の恐れも出てきます。
ですから、妊娠中は刺激性下剤の使用を控えたいのです。
いつ妊娠しても大丈夫!なコンディションを維持したいベビ待ちさん。
あなたは大丈夫でしょうか?!
「漢方」と名の付く便秘薬だったら安全か?
というと、そうでもないのです。
漢方の便秘薬に入っている生薬のセンナや大横は
立派な刺激性下剤の成分です。
同じように腸を収縮させてしまいます。
腹痛も起こりますので、ご注意ください。
(より安全な生薬配合の漢方薬もあります)
妊婦さんも大丈夫な便秘薬として、機械性下剤があります。
どうしてもという場合は、こちらのほうに切り替えてくださいね。
便の水分を増やして柔らかく、カサも増やし、排便を促すものです。
習慣性もありませんので、依存症にはなりません。
市販もされていますし、ひどい便秘症でなくても、
便が硬くてコロコロで出にくい方にも効果抜群です。
これまで便秘薬に頼っていた方だと、怖いからといって
いきなり断薬しても出ないのは当たり前です。
お腹が張って苦しいですよね。不安感も強いはずです。
自力では難しいので、妊活中の方は医師にご相談ください。
消化器内科、胃腸内科、「便秘外来」というのもありますよ。
単発的な便秘ではなく、下剤依存症という病気なのですから。
依存性のないマイルドなものにしても、便秘薬は便秘薬。
対症療法で、根本的な解決にはなっていません。
なぜ便秘になったかというと、やはりそこには
食生活や運動不足などの生活習慣上の問題があったはずです。
そこを解決しなければ、やはり薬に頼る生活からは
抜け出せないのですね。
食物繊維をたっぷり摂る、水分を充分に摂る、
栄養バランスよく、規則正しく、決まった時間に食べる、
もちろん暴飲暴食はダメ!
といった飲食習慣の王道。
納豆を食べると出る!という方、いらっしゃいますよね。
他にはヨーグルト→それはイエローカードです。
コーヒーで、という方、それはお腹壊してますから!
早寝早起きの規則正しい生活、適度な運動、
便意を我慢せず、トイレタイムをしっかり取る(朝食30分後がベスト)、
という生活習慣。
まずは、これが基本ですね。
そしてそれでも足りなければ、サプリや整腸剤、オリゴ糖
(腸内のビフィズス菌のエサとなり、腸内環境を整える)
などを加えてもよいかもしれません。
お勧めなのは、ぬか漬けなどのお漬け物です。
毎日食べれば、最適な乳酸菌を安定して腸に届けることができます。
乳酸菌といえばヨーグルトや○クルトですが、
私たちがヨーグルトなど乳製品を食べるようになったのは
たかだか数十年前からのこと。
ご先祖様から受け継いだ我々の腸は、ヨーグルトよりも
お漬け物や味噌や醤油など日本古来の発酵食品・調味料のほうが
断然合っているのです。
ブルガリア人やギリシャ人でない限り、ヨーグルトよりもお漬け物!
朝食にはご飯と納豆、具だくさんのお味噌汁、そして漬け物、
この和食ラインナップでしっかり食べる習慣を付けましょう!
ところが、そんな地道な努力を無にしてしまうのがストレス性、
いわゆる痙攣性便秘です。
ストレスのせいで自律神経の働きが乱れ、
腸の蠕動運動が活発になりすぎて起こります。
便秘と下痢を繰り返すパターンです。
このタイプの方は刺激性下剤が禁忌です。
とにかくリラックスすることが一番で、
補助的に水溶性の食物繊維を摂るようにしてください。
食物繊維には水溶性と不溶性があります。
水溶性はオクラ、アボカド、きのこ類、海草類、こんにゃく、やまいも、納豆など。
不溶性は穀類、小麦ふすま、シリアル、野菜類、豆類、果物などです。
通常の便秘の方は両方の食物繊維をバランス良く摂取してほしいのですが、
痙攣性便秘の方は主に水溶性を中心にするほうがお腹に優しいです。
まず、意図的にぼーっとすること。
これを優先的に心がけてくださいね!
「便秘=下剤」ではなく、タイプ別に生活改善をしていくことで
根本的な"治療"をしていくのが正しい便秘の治し方です。
生活改善をすることで、便秘だけでなく、さまざまな症状も
改善していけるはずなのです。
妊娠しやすい体質づくりに役立ちますよ!
諦めずに治しましょう。
体質改善には東洋医学的な治療も役に立ちます。
いつでもご相談を(^_^)/
最後に。
便通が2,3日に1度のペースでも、ガスがたまった不快感もなく、
残便感もなく、スッキリしている場合は便秘ではありません。
必ずしも毎日1回無いといけないわけではないので、
その方のペースであれば、それがベストです。
逆に1日1回以上出てもスッキリしない場合、
便秘といえる可能性もあります。
改善すべき生活習慣があるかもしれませんよ。
型にはめないようにしましょうね(^-^)
近藤琉水がお届けしました。
2015年05月07日 [記事URL]
不育症のリスク因子のひとつに
抗リン脂質抗体というのがあります。
抗リン脂質抗体とは本来、リン脂質に対する抗体のことですが、
実は病原性のある抗体の多くはリン脂質そのものではなく、
リン脂質に結合したタンパク質を認識する抗体です。
これがあると、血が固まりやすくなり、
血のめぐりを邪魔してしまうことで流産の原因になってしまいます。
体内の酸化の反応と抗リン脂質抗体についての研究によると、
酸化は抗リン脂質抗体を+(プラス)にさせる可能性が
あるという報告がありました。
私たちは常に呼吸をしています。
その時に必ず酸素を吸い込みますよね。
ということは、私たちの身体の中では
生きている限り、酸化が起こっていることになります。
このことがいわゆる"エイジング"です。
活性酸素は、本来、身体の中でエネルギーを作ったり、
体内に侵入してきた異物をやっつけたり、
いらない細胞の処理をしたり、
細胞同士で情報を伝えたりする時に出てくる有用なものです。
しかし、活性酸素が体内で処理しきれないほど増えてしまうと、
身体の構成・働きを担当する脂質、タンパク質の他に、
消化に関わる酵素、さらに遺伝情報を担う遺伝子DNAまでもを
酸化させ、傷つけてしまいます。
つまり身体の"サビ"が進んでしまうのです(>_<)
身体のサビが進むと老化が早まって、不妊の原因になるだけでなく
不育症になる確率が高まり、流産も起こりやすくなります。
さらには癌や、生活習慣病になりやすくなります。
活性酸素が増える原因には
ストレス
栄養不足
食品添加物
タバコ
激しい運動
紫外線
環境ホルモン
電磁波
農薬
多量飲酒
などがあります。
ドキッとする項目はいくつありましたか?
どんな人でもひとつ以上当てはまると思います。
不育症(流産)を予防するためにも、
卵・精子の老化を予防するためにも、
抗酸化作用の高い食品を食べたり、
酸化のスピードを遅らせる生活スタイルに替えるのがオススメです!
ということで、今回は酸化を遅らせる生活習慣をお伝えします!
その積み重ねが体質改善につながるので、
ぜひ、参考にしてみてくださいね(^^)
まずは食べ物からご紹介します。
抗酸化作用の高い食べ物の中にビタミンC・Eがあります。
ビタミンCは
柑橘類
トマト
ピーマン(特に赤や黄色)
ブロッコリー
ほうれん草
小松菜
じゃがいも
など多く含まれています。
細胞間をつなぐコラーゲンの生成を助ける働きがあるので
肌荒れなどにも効果的です。
ビタミンCといえば、美白にもいいということで
芸能人の方もよく摂取していると聞きますよね。
これから紫外線もきつくなりますから、
美白もしていきたいですね!
続いてビタミンEは
ビタミンE
アーモンドなどのナッツ類
かぼちゃ
ほうれん草
植物油
うなぎ
ツナ
アボカド
などに多く含まれます。
血のめぐりも良くしつつ、代謝も上げてくれるので
もともと冷え症のベビ待ちさんは、とくに積極的に摂りたいですね!
他にも抗酸化作用の高い食品には
緑黄色野菜、大豆、林檎、緑茶、トマト、スイカ、ごま、
ブルーベリー、黒豆、たまねぎ、レタス、イチゴ、
ラズベリー、ザクロ、とうもろこし、海草類などがあります。
他にもできるだけ食品添加物の入っていない安全なものを
探して食べるようにしましょう。
原材料ができるだけ少ないシンプルなものを選びましょうね。
そして何でも偏ったことはよくありません。
栄養のバランスがよい食事を心がけることも大切ですよ!
あとはなんといっても酸化を予防する習慣といえば運動です♪
運動なんて昔から苦手という方が多いです。
今運動の習慣がなかったら、
週2回、30分のウォーキングから始めてみませんか?
これなら簡単にできそうじゃないですか?
これでも効果的ですよ!
この運動量で慣れてきたら、回数や時間を増やしていただければ◎です!
ほんのり気持ちよく汗をかくくらいの有酸素運動なら
他のことでも大丈夫ですよ♪
紫外線も酸化の原因になります。
お出かけの際にはお気に入りの防止と日傘で
しっかり紫外線対策をして出かけましょうね!
適度な運動ができれば、勝手にストレス発散にもなります。
酸化を予防するためにはストレスケアもとても重要です。
普段から、気分転換に努めましょうね。
内にため込み続けてドッカーン!と爆発しないように、
できれば、思ったことはその都度、消化できたらいいですね。
とくに妊活中だったら、
夫婦間でぎくしゃくしてしまうこともあると思います。
なんでも我慢はストレスのモトです。
話すことで解決することも多いはず。
おふたりのミゾが大きくならないうちに、
おかしいと思ったら、まずは歩み寄ることから始めましょう。
エイジングになる=若々しくいれる
ということですから、
モチベーションも上がりますよね(o^^o)
妊活のためだけじゃなく、
自分がいつまでも輝かしくいれるためにも
抗酸を予防する生活をしていきましょう(^-^)
『繰り返す流産』担当 池田由芽でした(^^)
2015年05月05日 [記事URL]
今が旬の食べ物のひとつであるタケノコ。
その栄養価を調べると、未妊治療に関係する
あるホルモンの材料が含まれているようです。
タケノコは、日本と中国でのみ
食べられる食材だそうです。
なんだか不思議な感じがしますね。
食文化という言葉がピッタリです。
漢方薬を調べると、
以外なことに、生薬としては使われていません。
竹の葉っぱや、皮、煮汁をお薬として使うようです。
本草綱目という、生薬について書かれている本には、
「筍は、食品としては宜しきものだが、
薬にもちいるということは聞かない。」
と記述があります。
また、その他にも
「凡そ筍を食すには、譬えば薬を修治するようなもので、
適法であれば人を益すが、これに反するは損することがある。」
と、食べ方に注意が必要である事が書かれています。
また、食べ方には
「煮るには久しく(長時間)煮るがよく、
生では必ず人を損ずる(害がある)。
苦筍は久しく(長時間)煮るがよく、
乾筍は羹(煮物・吸い物)にして茄(食べる)のがよく、
蒸すのがもっとも美味であり、焼いてもよろし。
味のえぐみのあるものは人の咽を刺激するが、
まず灰湯で煮てから再び煮ればよし。
あるいは、薄荷の片と一緒に煮てもえぐみが去る。」
と書かれていて、灰汁抜きに手をぬかないようにすることが
美味しい食べ方であると書かれています。
なかなか詳しく書かれていますね!
昔の人も、灰汁抜きに手間をかけても
食べたい!という
美味な食材だったようです。
気味としては、「甘く、微寒にして毒なし」とあります。
「諸竹筍は、いずれも冷血、および気を発する。」
とあるので、身体を冷やす作用があるようです。
主治としては、「膈を利し、気を益し、熱を化し、痰を消し、
胃を爽やかにする。」作用があるそうです。
食べ過ぎると身体を冷やしますが、
胸のつかえが取れて、身体の熱を冷ましてくれ、
痰をとって、胃を爽やかにしてくれる、
うれしい作用がありますね。
西洋医学的には、
チロシンというアミノ酸が含まれていて、
鬱状態を改善する効果があるそうです。
ですので、月経前症候群に悩む女性にも
おすすめです。
また、甲状腺のホルモンの原料であるので、
卵をイキイキさせるためにも、
妊活女性にもうれしい食材といえるかもしれません。
美味しく、身体に良いものとして
今の時期、ぜひ食べてみてくださいね。
身体を冷やすので、
「羊のお肉と一緒に食べるといい」とも書かれています。
ゴールデンウィークに、
羊と筍のジンギスカン(バーベキュー)を
楽しむのもいいかもしれません♪
妊活ライフを楽しく過ごす為にも、
ぜひ試して見てくださいね。
卵のアンチエイジング・ホルモン担当
岡井志帆がお届けしました。
2015年04月28日 [記事URL]
毎月の生理の量が多くて困っている。
子宮内膜症や筋腫といったトラブルはないのに、
やたら出血量が多くて・・
こんなお悩みを持たれるかたに、
やせ型の女性が多いと思いませんか?
一度に大量の出血が起こり、
ナプキンからの泄れが心配。
クリニックにいっても、
特に子宮内膜症でもないし筋腫もない。
「なにも原因が無いなら、体質としか言いようがないのかな?」
女子トークあるあるの一つ、
「月経量のお悩み」。
そんなことをぼやいているお友達って、
やせ形体型の人が多くないですか?
お友達は、決まって
目の下にクマあって顔色もよくないことを
同時に悩んでいることも多いはず。
では、なぜやせ体質の女子は、
月経量が多くなるのでしょうか?
痩せ体質の中でも、とくに身体に丸みの無い、
胸も小さいという悩みをもつ、
上半身ペラペラ女子に当てはまります。
やせペラ女子は、
思春期の二次成長の時期に
しっかり女性ホルモンのエストロゲンを
浴びれなかった可能性があるのです。
生まれつきの生殖機能の弱さと、
エストロゲンの材料になる脂肪が少ない
体質であった事が考えられます。
この体質のせいで、大人になっても
相変わらずエストロゲンが少ない状態が
続いているのです。
なので、丸みが無いペラ子さん体質のまま
大人になります。
エストロゲンが少ないと、
卵の成長にも時間がかかりますので
排卵までに長く時間がかかる人もいます。
なので、相対的に月経周期が長くなり、
内膜を厚くする時間が長くなって
月経量が増えてしまうことも。
また、「月経周期は問題なさそうなんだけど・・」
と思っていても、
実は、もともとエストロゲンが少なく、
また、それが原因で
さらにプロゲステロンが少ない!という状態で、
なんとか頑張っている人もいます。
そうなると、相対的に内膜を厚くする働きを持つ
エストロゲンが優勢になるので、
月経量が多くなってしまいます。
エストロゲンとプロゲステロンの
相対量の話しです。
やせ型で胸の大きい女子と比べると、
エストロゲンが少ないのです。
そして、エストロゲンが少ないと、
プロゲステロンの材料がさらに少なくなることを
思い出してくださいね。
「結局、エストロゲンが多いの?少ないの?」と
パニックになってしまうかもですが、
プロゲステロンと比べて
エストロゲンが優勢になることがポイントです。
やせペラ女子は、食べても食べても太らないので、
エストロゲンの材料を
いっこうに増やす事が出来ません。
胃腸の働きが弱いことが原因です。
身体のエネルギーのほとんどを、
食べたものを消化する力に使っているタイプです。
消化するのに力を使い果たして、
エネルギーを吸収して身体に蓄えることが出来ない。
そして、運動は苦手な子が多いですね。
体力もないし疲れやすい。
出来ればじっとしていたい(消化のために)。
動けないので、筋肉量も少なく
血流が悪いです。
その分、心臓が頑張っているので
心拍数が高いことも多いです。
睡眠不足や、少し活動が増えると、
一気に心拍数があがり、
これもまた、しんどい、動きたくない
原因になっています。
消化の為に、胃腸にばかり血流がいき、
その他は、滞りがち。
副交感神経優位でぼんやりしたい。
それでも無理しないといけないときは、
心臓の力を振り絞って血流をあげ
交感神経を高めて頑張る。
そんな調子なので、
ますますエストロゲンが出にくくなって、
プロゲステロンが少なくなる・・
悪循環ですね。
エストロゲンを増やすため、
その材料を増やす為にも、
少し身体に脂肪を付けたい所。
その為には、胃腸を元気にして、
エネルギーを吸収できる体質にしていきましょう。
そして、心拍だけで無理して身体を動かす事を止め、
筋肉を使って身体を動かす事をしてください。
ずっと、身体が楽になりますよ。
滞りがちな血流も改善され、
卵巣の働きもよくなると、
プロゲステロンも増えてきます。
すると、エストロゲン優位が抑えられので、
内膜を育てる量も適度になり
月経血の排出も楽になってきます。
ぜひ、やせぺら女子は
鍼灸治療で胃腸の消化力をアップして、
消化の負担から身体を助けてあげてください!
また、月経血が多くてお悩みのあなた。
やせペラ女子に当てはまらないあなたでも、
「今回出血量が多かった!」と
思う事があれば、もしかしたら
一時的にエストロゲンが優位になっているのかも
知れません。
ストレス過多になっていないか?
食事の量が多すぎなかったか?
一度,自分に問いかけてみてくださいね。
月経でわかる、
ホルモンバランスの乱れについての
お話でした。
卵のアンチエイジング・ホルモン担当
岡井志帆がお届けしました。
2015年04月21日 [記事URL]
生理前になると、偏頭痛に悩まされたり、
気分が鬱々してしまう・・。
そんな不快な症状にお悩みのあなた。
実は、女性ホルモンのバランスがくずれている事が原因です。
女性ホルモンといえば、
エストロゲンとプロゲステロンがあげられます。
エストロゲンは、美肌ホルモンと呼ばれて
排卵までの低温期に活発に分泌されます。
プロゲステロンは、排卵後の高温期に分泌されるホルモンです。
この時期に、ニキビなどの肌トラブルが起こったり、
強い眠気が出たりするのはこのホルモンが原因とされます。
そのため、プロゲステロンは「不美人ホルモン」と言われて
毛嫌いされることが度々あります。
じゃぁ、プロゲステロンは控えめのほうがいのか?
というと、そうではありません!
実は、辛いPMSやひどい生理痛の不調の原因が
プロゲステロンが少ない事によって
起こっていることもあるのを
ご存知でしょうか?
わかりやすくいうと、
無排卵時などがそれに当たります。
エストロゲンばかり分泌されて
プロゲステロンが十分に足りていない状態です。
プロゲステロンは排卵後の黄体や、
未熟なまま排卵されなかった卵胞から形成され
分泌されます。
という事は、排卵しなければプロゲステロンは
作られない!という事になります。
まさに、無排卵時の状態ですよね。
また、年齢が高くなり未熟卵胞が
たくさん育たなくなった方も、
材料が少ない為にプロゲステロンの分泌量が
減ってしまいます。
すると、エストロゲンばかりが身体にある状態になり、
バランスがくずれてしまいます。
なので、エストロゲンの作用が強くなり、
さまざまな不快な症状が出てきます。
胸がはったり、内膜が厚くなりすぎたりしてしまいます。
そのため、月経量がふえてしまいます。
不正出血も症状の一つです。
他にも、エストロゲンが過剰になると
体重がアップしたり、鬱の症状がでたり、
疲労感が強く出たり、無性に甘いものが食べたくなったり
といったことも起こります。
また、エストロゲンは血管にも作用するので、
生理前の急激な減少から血管拡張をおこし
偏頭痛の原因となる事があります。
プロゲステロンは、決して悪者でありません。
普段は、エストロゲンの働きが暴走しないように
プロゲステロンが抑制してくれているのです。
また、プロゲステロンは幸福感を与えてくれたり、
お肌や髪に潤いを与えてくれたりといった、
良い働きもしてくれています。
そう思うと、プロゲステロン様々ですよね。
無排卵を例に出しましたが、
黄体機能低下症のような、プロゲステロンの分泌が
少なくなっている人も同じです。
エストロゲンに対してプロゲステロンの分泌量が少ないので、
暴走を抑えられなくなっているのです。
もともと身体が細くて丸みのない体型の方は、
プロゲステロンが出にくい体質になりやすいです。
成長期にプロゲステロンの分泌が少なく、
胸など身体が丸く発達しなかった方です。
(ドキッ!書いていて胸が痛みます。)
上半身がやせているのに、
お尻や太ももだけぽっちゃりしている方も、
エストロゲン過剰になっている傾向があります。
(ますます、ドキッ!!)
それならば、プロゲステロンがしっかり分泌されるように
身体をととのえていきたいですよね。
プロゲステロンの分泌を活性化させるには、
ビタミンEがよいそうです。
おなじみのアーモンド、ナッツ、カボチャ、アボカド、
イワシなどです。
これらの食品を上手に取り入れて、
ホルモンのバランスをとっていきましょう。
また、ストレスは大敵です。
ストレスが多くなると、身体を守る為に
副腎皮質からコルチゾールが作られます。
どんどん産生されると、材料も消費されていきます。
その材料というのが、プロゲステロンと同じ
コレステロールなのです。
ストレスに対応する為にコルチゾールがたくさん産生されると、
コレステロールが大量に消費され、
プロゲステロンの材料が激減。
そのため質も悪くなり、分泌量も減少してしまいます。
これも、遠回りですが原因のひとつにあげられます。
また、この逆もあります。
身体がプロゲステロンの産生を優先すると、
ストレスに対応するためのコルチゾールが、
材料不足のため減少してしまい、
イライラが止まらなくなってしまいます。
生理前にイライラするのも、
わかる気がしますね。
東洋医学でも副腎は「腎の臓」で「水」のグループです。
イライラするときは、「肝の臓」である「木」のグループがたかぶります。
そのため、「水」からエネルギーを奪います。
すると、「腎の臓」「水グループ」の元気が取られてしまうのです。
「水」は生殖機能に関係します。
生殖活動、生命力を取られては困ります。
鍼灸治療としては、「水」グループを助けて、
「木」のグループがイキイキ活動できるように
お手伝いしてあげるようにしていきます。
其の為にも、いいもの食べて身体に血を作り、
身体を動かして気と血をスムーズに流すようにする
生活を、心がけてもらうようにお願いします。
様々なホルモンが
絶妙のタイミングで切り替わり
バランスを保っています。
月経量が多くてこまっている。
頭痛に悩んでいる。
気分が落ちこんで辛い。
そんなあなたも、
生活を見直していけば
楽に過ごせるようになりますよ。
鍼灸治療でもお手伝いしていきます。
快適な月経生活をすごしましょう♪
卵のアンチエイジング・ホルモン担当
岡井志帆でした。
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